社会的責任投資(SRI)への取り組み
日興アセットマネジメントでは、本業を通じたCSR活動として社会的責任投資(SRI:Socially Responsible Investment)に取り組んでいます。SRIとは、企業の収益性や成長性に加え社会的責任(CSR)への取り組みを考慮して投資をすることです。CSRは企業の持続的成長や競争力の向上に結びつくと考えられており、SRIは長期的な投資に向く手法といえます。そして、この SRIを通じて日興アセットマネジメントは持続可能な経済・社会の発展と環境保全に貢献しています。

SRIファンドを投資家の皆さまにご提供しています。

日興アセットマネジメントは、1999年に環境対応が優れている企業や環境ビジネスにおける優良企業に投資をする「日興エコファンド」を設定、運用を開始しました。これは日本で最初のSRIファンドです。 その後も新しい試みを取り入れたファンドの開発に積極的に取り組んでいます。

2007年6月には、貴重な水資源を支える世界の企業に分散投資し、持続的な発展性(サステナビリティ)に焦点を当てる「グローバル ウォーター ファンド」と、新興国通貨建ての世界銀行債券に投資することを通じて、投資家の皆さまに発展途上国支援の機会をご提供する「世界銀行債券ファンド(毎月分配型)愛称:ワールドサポーター」の2本のSRIファンドを設定しました。

ワールドサポーター」は、投資家の皆さまにご負担いただいた信託報酬の一部を発展途上国支援(医療支援・子ども支援など)に取り組んでいる国際連合関連の組織に寄付しています。2007年6月の設定以来、世界の貧困削減のために活動する国際開発協会(IDA)[※1]へ半年に一度、寄付を実施しており、その総額は1億円を超えました。ワールドサポーターからの寄付は、IDAが世界で初めて民間企業から受け取る支援金となり、持続可能な社会の実現に向けた有意義なパートナーシップの誕生といえます。

また2010年には、世界初のグリーンボンドに投資する世界銀行との協同開発ファンド*として新たに「SMBC・日興 世銀債ファンド(愛称:世界銀行グリーンファンド)」を設定しました。世界銀行がグリーンボンドを通じて支援する事業には、代替エネルギーの導入、温室効果ガス排出を軽減する新技術の開発、森林再生など、開発途上国における気候変動問題に取り組むプロジェクトが含まれています。世界銀行グリーンファンドは、グリーンボンドを通じ、地球温暖化問題への対応として二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの削減と、資産運用の両方を同時に実現するファンドとして、SRIの新しい風を吹き込んでいます。
(*日興アセットマネジメント調べ)
2010年7月には、バランス型環境ファンド「グリーンバランスファンド(愛称:グリーングリーン)」を新たに開発しました。環境関連「株式」に投資するだけでなく「債券」投資においても環境関連を重視するという点で日本初のファンドです。債券部分では、環境保全のために発行される環境関連債券を積極的に組み入れ、株式の部分では、「地球温暖化」、「水」、「生物多様性」の3つのテーマに着目し投資を行ないます。

日興アセットマネジメントの SRIの取り組みはETFにも広がっています。2009年4月には、日本で初めてのETFのエコ関連株ファンドとなる「上場インデックスファンド FTSE日本グリーンチップ35」を設定し、東京証券取引所に上場しました。今後も、SRIファンドの先駆者として、様々な商品の開発に努めていきます。
[※1] 国際開発協会(IDA:International Development Association)について

国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI: United Nations Environment Programme Finance Initiative) 国際開発協会(IDA)は、世界銀行の名で知られる国際復興開発銀行(IBRD)の姉妹機関として1960年に設立された、世界銀行グループの一機関です。 IDAは世界で最も貧しい国々を対象に経済成長促進、不平等是正、生活水準向上のためのプロジェクトに長期で無利子の融資や贈与を行なっています。
ワールドサポーターからの寄付金は、IDAの途上国における貧困削減に向けた取り組みをサポートするために用いられており、特に子供のための医療、教育支援などに役立てられています。

責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)に署名しました。

国連が2005年に公表した責任投資原則(PRI)は、世界経済で大きな役割を果たす金融業界が、投資を通じて環境問題や社会問題、企業統治について責任を全うしていく際の具体的な施策を6つの項目で明示しています。この原則に署名することにより、機関投資家が受益者のために長期的視点に立ち最大点の利益を追求する義務を遂行するにあたり、その意思決定プロセスにESG課題(Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治))を可能な限り反映させることを約束します。

日興アセットマネジメントは2007年10月にこの原則に署名し、PRIの原則に則った投資活動が行なえるよう、運用部門が連携を図り業務にあたっています。また、2010年からはPRIの日本ネットワークの共同議長を務めています。

責任投資原則(和文)
  1. 私たちは投資分析と意志決定のプロセスにESGの課題を組み込みます。
  2. 私たちは活動的*な(株式)所有者になり、(株式の)所有方針と(株式の)所有慣習にESG問題を組み入れます。
  3. 私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます。
  4. 私たちは、資産運用業界において本原則が受け入れられ、実行に移されるように働きかけを行います。
  5. 私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために、協働します。
  6. 私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します。
*「活動的」とは「株主責任を自覚したモノいう投資家」ということを指します。そして、株主責任を意識した責任ある投資家として活動的であることを意味する。
PRIの全文はこちら
ASrIA(Association for Sustainable & Responsible Investment in Asia)の活動を支援しています。ASrIA(Association for Sustainable & Responsible Investment in Asia)

ASrIAは、アジア太平洋地域における持続可能な社会責任投資活動の振興を目的として2001年に設立された非営利団体で、香港にその拠点を置きます。日興アセットマネジメントは、としてASrIAの活動をサポートすることを通じて、アジアにおける社会的責任投資の普及に努めています。