報道関係各位

平成16年10月26日
日興アセットマネジメント株式会社

ウォーバーグ・ピンカスとシンガポール政府投資公社から出資受け入れ
役社員向けストックオプション制度も導入


1. 外部の国際的投資会社から出資受け入れ

  

 日興アセットマネジメント株式会社(取締役会長兼CEO:ティモシー・マッカーシー)はこのたび、世界的なプライベート・エクイティ投資会社であるウォーバーグ・ピンカス社(本社:米国)とシンガポール政府の投資機関であるシンガポール政府投資公社(本社:シンガポール、以下、GIC)のプライベート・エクイティ投資部門子会社、GICスペシャル・インベストメンツ(以下、GICSI)からの出資を受け入れることといたしましたのでお知らせいたします。

 ウォーバーグ・ピンカス、GICSIの両社と、日興コーディアルグループ(以下、NCC)のプリンシパル・インベストメント部門子会社である日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社(以下、NPI)は、3社合計で弊社の株式の38%(議決権総数に対する割合、以下同じ)を、共同投資会社を通じて保有することになります。コーポレート・ガバナンスを重視する外部の独立した投資会社2社と、NCC傘下でガバナンス投資を行うNPIが、合計で株式を3分の1以上保有することは、弊社が目指す「独立系の資産運用会社としての事業展開」の極めて重要なプロセスの一環であると考えております。

 独立系の資産運用会社となることが、弊社が提供するファンドの投資家の皆様や弊社商品をお取り扱いいただいている販売会社の皆様の利益につながるものと、大株主であるNCCは考えており、マッカーシー取締役会長兼CEOに対して、経営の独立性を実現するための支援を提供しています。

 マッカーシーは、本件について、「今回、投資先へのコーポレート・ガバナンスを重要視することにおいて高い評価を受けているウォーバーグ・ピンカス、GICSIならびにNPIという国際的な投資会社から、パートナーとして経営に助言していただくことで、今後国内外でのアセットマネジメント・ビジネスを拡大していけるものと期待しております」とコメントしています。

 NPIの取締役社長兼CEOの平野博文氏は、「NPIは、日興アセットマネジメント取締役会長兼CEOのマッカーシー氏をはじめとする経営陣と緊密に連携して、経営に独立性をもたらす制度の構築を行ってきました。これらの方策を今後、経営陣ならびにウォーバーグ・ピンカス、GICSIとともに推進することで、日興アセットマネジメントの企業価値の最大化を図れるものと考えております。日本の資産運用業界において、国内で初めて大手の独立系資産運用会社を誕生させるという、エポックメーキングな投資でもあります」と述べています。

 ウォーバーグ・ピンカスは、世界の主たる市場で金融サービス産業に18億5千万米ドル以上の投資を行ってきました。共同社長であるチャールズ・R・ケイ氏は、「日興アセットマネジメントは今後成長と収益性を追求するにあたり、理想的な状況にあると認識しており、我々は、マッカーシー氏率いる強力な経営陣を全面的に支援して参ります」と述べています。

 ウォーバーグ・ピンカス・ジャパン・リミテッドのマネージング・ディレクターであり、このほど日興アセットマネジメントの非常勤取締役に就任する予定である深川哲也氏は、「我々は常に長期的な視野を持って日本でのビジネスを行って参りました。日興アセットマネジメントは経営の自主性を確保するため、他に類を見ない革新的な企業構造にコミットしていると判断しました」と述べています。

 世界でも最大級のプライベート・エクイティ投資会社であるGICSIは、資産運用会社を含む金融セクターへの投資において、際立った実績を有しています。GICSIからも、日興アセットマネジメントの経営陣の1人として、金融サービス分野において豊かな経験を誇るエング・チェット・シューン氏が非常勤取締役に就任する予定です。

 GICSIのテ・コク・ペン社長は、「GICSIは、日興アセットマネジメントの経営の独立性とコーポレート・ガバナンスをより一層強化しようというNCCのコミットメントを支援します。ウォーバーグ・ピンカスと我々の協力は、取締役会長兼CEOのマッカーシー氏と取締役社長兼CIOのビル・ワイルダー氏が率いる経営陣がより強力にビジネスを発展させていくうえでの基盤の確立に貢献できると考えます。GICSIは、日興アセットマネジメントのポジションをより一層強化するために力を合わせて取り組んでいくことに、大いなる期待を寄せています」と述べています。

 マッカーシー取締役会長兼CEOは、「ウォーバーグ・ピンカスとGICSIは資産運用ビジネスにおいて突出した専門性と強力なグローバルネットワークを持っています。また、多くの卓越した企業に事業、経営、企業統治の“ベストプラクティス”を世界中から導入する支援を行った実績を有しております」と付け加えています。

 上記の通り、弊社はこのほど、ウォーバーグ・ピンカスならびにGICSIから、広範な国際投資の経験者を非常勤取締役として招聘します。こうした経営体制は、国内の大手資産運用会社では初めてのものです。

 

2. 役社員向けストックオプション制度の導入

  

 また、弊社は、株主のROIを最大化するという目標の実現に向けて、このほど役社員向けストックオプション制度を導入します。これにより、貢献度の高い役社員に魅力的なインセンティブを提供し、業績向上に対する意欲や士気を高め、また優秀な人材を確保することを目指します。これは、世界の主要な資産運用会社の潮流に合わせて、成果主義の報酬制度に移行していく決意を示すものです。

 

<ご参考>

ウォーバーグ・ピンカス(Warburg Pincus)

  

 ウォーバーグ・ピンカス社は1971年の創立以来、30年以上の歴史を持つ世界屈指のプライベート・エクイティ投資を行う企業です。金融サービスやビジネスサービス、情報通信テクノロジー、エネルギー、ヘルスケアと生命科学、メディアと不動産といった様々な産業セクターに対し、投資可能な30億米ドルの資金を含め、約130億米ドルの投資を行っています。ウォーバーグ・ピンカス社はこれまで約30カ国における490の企業へ180億米ドルの投資を行ってきました。
 ウォーバーグ・ピンカス社がこれまでに投資した金融サービス企業としては、以下の各社が挙げられます。メロン銀行はDreyfusの親会社で、現在メロン・フィナンシャル・コーポレーションとして業務を行っており、200以上のミューチュアル・ファンドにおいて約1,650億米ドルの運用を行っている米国の大手資産運用会社です。Arch Capital groupはバーミューダを拠点とし、23億米ドル以上の資本を有する災害保険、再保険会社で、米国、バーミューダ、ヨーロッパに子会社を有しています。Renaissance Reinsuranceはグローバルにビジネスを展開する保険、再保険会社です。Housing Development Finance Corporationはインドにおける住宅ローンの最大手です。そしてDimeBancorpは、2001年にWashington Mutual Inc に吸収された、ニューヨークを拠点とする相互銀行です。ウォーバーグ・ピンカス社は長期的な価値をもった堅実な企業を創造することを目指す企業家にとって、経験豊富なパートナーとしての役割を果たします。ウォーバーグ・ピンカス社は125の企業におけるアクティブ・ポートフォリオを有します。
 詳細については、ホームページをご参照ください。

>> ウォーバーグ・ピンカス ホームページアドレス:www.warburgpincus.com

GICスペシャル・インベストメンツ(GIC Special Investments)

  

 GICスペシャル・インベストメンツ(GICSI)は、シンガポール政府投資公社(GIC)のプライベート・エクイティ投資部門子会社として、1982年に設立されました。GICSIは、未公開企業への直接投資のみならず、ベンチャー・キャピタルおよびプライベート・エクイティ・ファンドへの投資をグローバルに展開しています。GICSIの長年にわたる投資活動は、レバレッジド・バイアウト(LBO)、ベンチャー・キャピタル、グロース・キャピタル、メザニン・ファイナンス、その他特別な状況におけるさまざまな投資等にまでその領域を広げています。創立以来、GICSIは400を超えるファンドや企業に投資してきました。今日、GICSIは世界で最も大きいプライベート・エクイティ投資会社の1つにランクされています。
 シンガポール政府投資公社(GIC)は、シンガポール政府の外貨準備金の運用を目的として1981年に創立された、国際的な投資機関です。GICは、株式、公社債、短期債、不動産その他、国際的に投資活動を展開しています。その運用資産は1,000億米ドルを超えており、世界最大級の投資会社です。

日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社

  

 日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社は、日興コーディアルグループのマーチャントバンキング部門子会社として2000年3月に設立されました。自己資金を用いての投資(プリンシパル・インベストメント)を未公開企業や証券化関連商品を対象に中長期的に行います。

 

以上