KAMIYAMA Reports vol. 109

  • 米国中心のシリア攻撃などが原油の価格変動リスクとして懸念されるが・・・
  • 市場が原油価格の下落を懸念した記憶は新しい
  • 重油に供給ショックが起こるかどうかに注目(シリア問題だけだと起きにくい)

米国中心のシリア攻撃などが原油の価格変動リスクとして懸念されるが・・・

シリアでの化学兵器使用疑惑に対するトランプ米大統領や英仏首脳の強硬姿勢と関連施設空爆で紛争拡大リスクが高まり(一方で終息期待もあり)、株式や為替などの市場のぶれ(ボラティリティ)は大きくなっている。紛争拡大は、残虐兵器使用を止めさせるという名目がある一方で、現地の被害拡大を起こす恐れもあり、注視せざるを得ない。しかし、現時点で投資の観点から冷静にみれば、現在の世界経済のトレンド(米国の雇用拡大→賃金上昇→消費拡大→貿易の拡大を通じた世界の成長)に対して大きな影響を与えないと考える。