KAMIYAMA Reports vol. 117

  • イタリアの政治状況に漠然と不安を持つ向きは多い
  • イタリアの財政悪化の可能性はあるが・・・
  • EU 離脱や通貨ユーロの激変の可能性は低い

イタリアの政治状況に漠然と不安を持つ向きは多い

イタリアでポピュリズム(大衆迎合主義)の連立政権が樹立し、通貨ユーロの危機ではないか、と懸念を持つ向きもあるようだが、今のところそのように考える必要はないだろう。イタリアの財政拡大による国債などの価格下落リスクはまだ残っているが、イタリアのEU(欧州連合)離脱、すなわち通貨ユーロからの離脱の可能性はとても低いとみている。イタリア国債の価格下落とイタリアのEU 離脱とは区別して考えたい。