●新年に入りあっさりと昨年来高値を更新した日本株(日経平均)。
●昨年12月から始まった「出遅れの修整局面」が続く形に。
●米国でも株・石油(WTI)共に昨年来高値を更新。経済回復期待による地合の良さが確認されたと思われていたのだが……。
●月末近くなって大きく下落。
●主因は中国の金融引締めとオバマ政権の金融機関への規制強化策。
●世界的な景気の二番底懸念を払拭してきた中国経済の成長維持。
●昨年第4四半期のGDP成長率は+10.7%と二桁成長を示した。
●そこへ…バブル懸念・インフレ懸念からの金融引締めの動き。
●中国が「出口戦略」をとったことが、まだ脆弱な株式市場にインパクトを与えた。
●そして、オバマ政権が打出した金融機関への規制強化策。
●マサチューセッツ州での補欠選挙に与党・民主党が敗れた直後。
●オバマ人気の翳りを補おうとするかのように、国民の不満が続く金融機関への「一種の制裁」。
●レバレッジの制限と規模拡大の抑制は金融機関による暴走は防げるが、米国経済の持つ本質的な強みを失ってしまう可能性がある。
●「資本主義を資本主義たらしめるのは金融」と言うシュンペーターの箴言があるが、規制によってアメリカの成長そのものを中長期で鈍化させてしまう可能性がある。
●株式成長は経済成長の先食い。と言う事実をアメリカに照らしたときに…浅からぬ懸念を覚えてしまう。
●ひるがえって、今年の我が日本株の行方。
●出遅れ修正を後押しした円高修正が、ここへ来て再び90円を割り込む円高場面にも。
●政治の動きの中で経済や株式市場にインパクトのありそうなのが、藤井財務相から菅財務相への交代。
●脱官僚・政治主導のあり方が財務省発で出てくるか。デフレ脱却に向けて更なる財政出動となるか否か。
●小沢問題は政治の閉塞の打破という点でプラスに転ずる可能性はあるが、司令塔不在となった場合の政治の混乱の不可避は想起させてしまう。
●経済そのものの側面だけで日本株の上昇基調を維持させるものは何か。
●基本は企業収益のあり方。
●2010年3月期決算、第3四半期の数字はコンセンサスを下回るものが目立つ。
●決算に対する警戒感は期待のハードルを下げてくれるが、現実に期待以上の数字がどのくらいの企業で出てくるか、そのときの株価変化はどうか。
●そして、その後の1-3月の数字。これが今年の方向性を決める予感がする。