ETFコラム No.13 上場外債(1677)の株主優待(受益者優待)

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No.13 こんな楽しさもあったのかと思わせてみたかったのです

2010年11月29日
~上場外債(1677)の株主優待(受益者優待)

投資というのは、経済的利益を求める行為なので、結局はその投資から利益が上がった、下がったということに集約されると思います。しかしちょっとした想定外のプラスのことが起こったら、投資家の方々もうれしく感じていただけるのではないかと思いました。それが、上場外債(1677)の株主優待(受益者優待)を実施する原動力になりました。

株主優待とは、株主に謝意を表すものということに加えて、個人株主を増やすことが目的と言われます。今回のETFの株主優待(受益者優待)実施の目的も同様です。特にETFの場合、通常前述のようなシンプルな投資資産の上がり下がりから得られる利益が目的ですが、この目的のみに応えるような商品運営であると、なかなか投資家の裾野が広がらないのではないかとも考えました。そこで、従来の目的の枠を広げて、株主優待が誘引となる投資家層にもETFに目を向けてもらえるような施策が必要だと思いました。

今回の上場外債(1677)の株主優待(受益者優待)は、 2010年12月10日の当ETFの受益者の方々に500円のオリジナル図書カードを、分配金の配当領収書(配当計算書)と共にお送りするものです。外見的には株式の株主優待と全く同じなのですが、少し仕組みが異なります。通常の株主優待は、株式の発行会社がその優待の原資をまかないます。よって株式の発行会社の資産を取り崩すことになりますが、ETFが同じ構成で優待を実施しようとすると、ETFの資産を取り崩して実施することになってしまいます。今回の上場外債(1677)の株主優待(受益者優待)の原資は日興アセットマネジメントが負担いたしますので、ETFの資産を取り崩してはいません。この点では、通常の株主優待とは異なり、あくまでETFの保有者を優待するもので正確には「受益者優待」の用語が正しいのだと思われます。しかしながら、この受益者優待では、実施する内容を端的にお知らせすることが難しいと思われます。外見は株主優待と同じものですし、馴染み深い株主優待という言葉を利用した方が、投資家の方々にも内容がすぐにご理解いただけると考え、なんとしてでも「株主優待」という言葉を使いたいと考えていました。そこで関係者と知恵を絞って、たどり着いた結果が「株主優待(受益者優待)」というように「株主優待」と「(受益者優待)」を並べることでした。このあたりの知恵の出し合いは、社内外の関係者の協力によるものです。今回の株主優待(受益者優待)は国内初、多分海外でも初の事例だと思われます。実施にあたりご協力くださいました方々にお礼を申し上げます。本件にご協力いただけたのは、なかなか日本の市場でETFが普及しない中で、先例に捕らわれず、前向きに取り組んでいこうという気概が関係者にあったからだと思います。

ETF の運営を行なっていく中で、純資産を増やすことも大事なのですが、投資家の数(受益者数)を増やすこともたいへん大事なことです。当社のこれまでの経験からいうと、受益者がある程度の数になると、市場での売買成立(値付き)が良くなります。ただ、外債のETFは株式のそれに比べて値動きが大きくないので、株式のETF以上に多くの投資家の数(受益者数)が必要かもしれません。上場外債(1677)も値付きが良くなって欲しいと強く思っているETFのうちの一つでした。投資家(受益者)を増やす方法としては、通常の販売促進を行なう他には、売買単位を小口化するという方法も考えられます。過去、当社でも売買単位の小口化を行なったETFがあります。しかし売買単位を小口化すると、受託銀行の受益者管理負担(コスト)があがってしまいます。そこで今回は個人株主を増やす手法として馴染みのある株主優待を活用することを考えたのです。この手法の検討開始のきっかけは、当社の本部長が「ETFで株主優待はできないの?」と聞いたことでした。こういったちょっとした疑問やアイディアをそのままにせず、具現化しようとチャレンジするところが日興アセットマネジメントの良いところかもしれません。

今回の株主優待(受益者優待)の対象とした上場外債(1677)ですが、2009年9月の設定・上場から1年を超え、11回目の分配を実施するところまで来て、毎回安定的な分配を実施しています。このETFは当社では初の現金設定・償還型のETFであり、日本初の債券指数に連動する国内籍ETFです。海外の現地課税の問題をどう対処するかといった組成の仕組みづくりもさることながら、設定・償還をお取り扱いいただく証券会社(ETFでは指定参加者と呼びます)でも、ヘッジ手法をどうするか、扱いが株式部門と債券部門を跨ぐので、どう対応するのかといった難産のETFでした。投資家(受益者)の方々に当ETFをご愛顧いただいているお礼で、ほんとうに心ばかりのものですがオリジナル図書カードを贈呈させていただきたいと思います。これで、今までETFに関心が無かった投資家の方々にもご関心を持っていただき、さらにご投資いただいてETF投資の手軽さ、良さ・楽しさをご理解いただければと願っています。

引き続き日興アセットマネジメントのETF、上場インデックスファンドシリーズをご愛顧くださいますようよろしくお願い申し上げます。

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