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債券のインデックス運用において、指数に採用されている全銘柄を指数どおりの比率で買い付ける完全法は、店頭取引中心の債券投資実務には合わない側面があり、たとえ実行したとしても極めてコスト高になることが予想されます。また、債券の価格変動特性として、残存期間と利率が近い債券銘柄は似た価格変動をする特性があり、この特性とコストのバランスを考えると、サンプリング法と呼ばれる手法が有効になります。グローバル先進国債券に投資をする上場外債(1677)も同手法で運用されています。今回の『上場新興国債(1566)』も、上場外債(1677)と同様に、ETF専用の私募ファンド経由ですが、サンプリング法で絞った銘柄に投資を行ないます。また、運用面の効率性を考えた場合、世界銀行などの国際機関が発行した新興国通貨建て債券を購入した方が有利な場合、代替的に投資をすることもあります。
では、このバークレイズLocal EM国債の過去の価格変動をグラフで見てみましょう。

(出所:Bloomberg)
期間は金融危機直前の2008年6月末から2011年11月末までで、指数はバークレイズLocal EM国債(青)=新興国の債券の他に、シティグループ世界国債インデックス(WGBI)(ピンク)=先進国の債券、東証株価指数(TOPIX)(紫)=日本の株式の利払い・配当の再投資リターンの推移です。グラフではリターン特性の差異が見られ、この差異こそがETFで国際分散投資の効果が得られるという今回の新ETFの組成の意義でもあります。
余談ですが、たまたま今回の第21回目のコラムが当社21本目の当社のETFのご紹介になりました。21という数字で、ふと思い出したのが「サントリーウイスキー21」です。何十年も前になりますが、お酒を飲める年になったばかりの大学生の身分では高いお酒には手が届きません。「サントリーウイスキー21」は、いつもの安いウイスキーとはちょっと違うものを飲みたいときに、ちょっと背伸びをすれば手が届く値段設定のものという印象に残るウイスキーの銘柄です。ネットでこの「サントリーウイスキー21」を検索すると、動画投稿サイトに当時のテレビコマーシャルがありました。視聴すると、なつかしいコピー♪二十歳を過ぎたら二十一(にじゅういち)♪が聞けました。このコマーシャルが流れていた当時、東京都豊島区のアパートに住み、このウイスキーを夜通し飲んで二日酔いのまま大学の授業に出たことがありました。発想が稚拙なのですが、社会人になれば二日酔いでも仕事をすっぽかせないから練習だという気持ちだったのです。
今回の新興国債券を投資対象にするETFは、投資の基本から次のステップに進むときに使っていただくETFではないかと思っています。当社21本目のETFも「二十歳を過ぎたら二十一」のコピーコンセプトに重なりました。新しい世界に踏み込む気持ちで、ぜひ、『上場インデックスファンド新興国債券(バークレイズLocal EM国債)<愛称:上場新興国債>(1566)』のご愛顧もよろしくお願い申し上げます。
※ ETN(イー・ティー・エヌ: Exchange Traded Note)は、日本語では「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれ、金融商品取引所で売買される債券(Note)です。ETFと同じように株価指数などの特定の指数に連動をめざしますが、ETNの発行体の金融機関が、指数に連動する価格で買取と償還を保証することにより、ETNの価格が指数に連動することを担保します。ETFとは異なり、発行体の信用をもとにETNに対する裏付け資産を持たない(必要としない)ため、その発行体の倒産や財務状況の悪化等により、ETNの価格が下落するリスクや、価値がゼロになってしまうリスクもあります。