海外に目を向けると日本より金利の高い国が多くあります。そうした国々の債券(海外債券)に投資することで、日本と海外の金利差を享受することができるため、日本における長引く低金利も相俟って、海外債券への投資が人気を集めています。
海外債券への投資では、相対的に高い金利水準での運用が可能なことに加え、為替による収益獲得チャンスを得られることが大きな魅力となっています。投資時よりその国の通貨に対し円安が進んだ時に売却した場合、円での受取金額が大きくなり、反対に円高が進んだ時に売却した場合は、為替差損が発生しますが、為替の動きを見ながら資産形成できる点も魅力の一つだと考えられます。

足元の外国為替市場では、欧米の金利に対する先高感が強まっていることなどを背景に、円が米ドルやユーロなどの主要通貨に対して売られる展開(円安)となっています。金利差は為替の変動要因として注目されており、今後も主要国と日本との金利差が拡大していくようであれば、海外債券投資には追い風といえそうです。

なお、こうした海外債券への投資には「ETF(上場投資信託)」を活用することで、世界各国の債券へ気軽に分散投資を行なうことができます。例えば、主要先進国の国債を網羅するインデックス、「シティグループ世界国債インデックス」への連動を目的とするETFであれば、信用力や流動性が比較的高い先進国の債券に分散投資が可能です。海外債券の魅力をがっちり捉えることが期待できる商品として、ETFに注目してはいかがでしょうか。

シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)の通貨の構成比率/円相場(対米ドル、対ユーロ)の推移

上記指数への連動を目的としたETF銘柄例
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2011年4月7日終値)
売買単位 最低投資金額(概算)
上場外債
(1677)
シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース) 45,200円 10口単位 452,000円

*最低投資金額(概算)は、2011年4月7日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

(シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクほか信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。