インド株式市場は、2012年半ば以降、上昇基調を強め、代表的な株価指数のひとつであるインドCNX NIFTY指数は、2012年の1年間で27.7%上昇しました。こうした背景には、先進国の積極的な金融緩和策など、外部環境の改善に加え、インド固有の要因として、政府による補助金の削減や外資規制の緩和など、これまで停滞していた経済改革の進展があると考えられます。2013年に入ってからは、一部政党の連立離脱を受けた国内の政局混迷が改革の妨げになるとの懸念や、キプロスへの金融支援をめぐる混乱の波及などから、調整局面となったものの、インフレ圧力の低下を背景とした追加金融緩和への期待感などが後押しとなり、4月以降、反発に転じています。

これまで政策運営の課題となってきたインフレ圧力が低下してきたことから、インド準備銀行(中央銀行)は、景気の下支えを図るべく、2013年1月以降、3会合連続で利下げを実施しました。一方で、インフレの上振れリスクへの警戒感も維持しており、追加利下げの余地については限定的との見解を示していました。こうしたなか、先頃発表された4月の卸売物価指数(インドの代表的なインフレ指標)の前年同月比の伸び率が、原油価格の下落や食品価格の落ち着きなどを背景に、3ヵ月連続で前月を下回り、約3年半ぶりの低水準となったことで、一段の利下げ余地が拡大していることは、景気回復への期待を高め、インド株式市場の追い風になると考えられます。

今後、利下げ効果の浸透による経済の活性化が期待されるほか、10億を超える人口からなる巨大な消費市場など、高い潜在成長力を有し、中長期的に高成長が見込まれるインドへの投資機会を捉えていくツールとして、「ETF(上場投資信託)」の活用をご検討されてはいかがでしょうか。

足元でインフレ圧力は低下傾向/2012年半ば以降、株価はおおむね上昇基調

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

円換算したCNX Nifty指数先物への連動を目的としたETF銘柄:上場インデックスファンドCNX Nifty先物(インド株式)
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2013年5月16日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場インド株
(1549)
CNX Nifty指数先物 1,077円 東京証券取引所 10口 10,770円

*最低投資金額(概算)は、2013年5月16日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。