オーストラリアリートの堅調な推移が続いています。この背景としては、2011年以降、RBA(オーストラリア準備銀行)が海外景気の減速による自国への影響を回避するため、段階的に政策金利を引き下げたことで、同国の国債利回りが低下し、リートの分配金利回りの魅力が一層高まっていることなどが挙げられます。加えて、金利の低下による、リート各社の資金調達コストの低下や、借入の支払い利息の負担減少などに伴なう収益力の高まりなども市場で好感されたと考えられます。

ただし、最近のオーストラリア経済は、中国経済の成長鈍化や豪ドル高などを背景に、成長ペースがやや鈍化しています。そのため、5月7日に、RBAは政策金利を0.25%ポイント引き下げ、過去最低水準である2.75%とすることを決定したほか、景気動向次第では今後も追加的な金融緩和を行なう余地があることを示唆しました。こうした環境下、オーストラリアの不動産賃貸市場は大きく悪化していないうえ、過去最低となる金利水準やそれがもたらす景気の浮揚効果が期待されることはリトの収益拡大の追い風になると考えられます。実際、足元では、これまでの利下げの効果などから、住宅市場や雇用環境に回復の兆しが見え始めており、今後、利下げ効果がさらに浸透していくことで、オーストラリア景気が持ち直しに転じるものと期待されます。景気回復が期待される中、相対的に高い分配金利回りが魅力のオーストラリアのリート市場への投資に、「ETF(上場投資信託)」のご活用を検討されてはいかがでしょうか。同ETFを活用することで、手軽にオーストラリアリートへの投資が可能になります。

オーストラリアリート指数および国債利回りの推移

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

円換算したS&P/ASX200 A-REIT指数への連動を目的としたETF銘柄:「上場インデックスファンド豪州リート(S&P/ASX200 A-REIT)」
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2013年5月31日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場Aリート
(1555)
S&P/ASX200 A-REIT指数 1,390円 東京証券取引所 10口 13,900円

*最低投資金額(概算)は、2013年5月31日の終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。