2011年以降堅調な値動きが続いているJリートの分配金利回りは3.0%(2014年11月末現在)と、国内では依然として高い利回り水準となっているものの低下傾向にあり、一部では、Jリートの価格は割高との見方があります。ただし、利回りにおける上乗せ部分(リスクプレミアム)を見た場合、足元のJリートは割高とは言い切れないと考えられます。

一般に、投資における利回りは、安全資産の利回り(ベース部分)と、その資産のリスクに応じて上乗せされる部分(リスクプレミアム)から成り立つとされています。これをJリートに当てはめると、ベース部分(一般的に10年国債利回りに相当)が0.4%程度、上乗せ部分が2.6%ということになります(2014年11月末現在)。Jリートの場合、この上乗せ部分は、賃料収入の増減や地震などリスクなどを負担する見返りとして獲得できるリタ―ンであるということが出来ます。

Jリートの分配金利回りの上乗せ部分は、米国のサブプライム・ローン問題や世界的な金融危機が落ち着く過程で徐々に低下し、アベノミクスへの期待が高まった2013年以降は2.5%程度まで低下しているものの、米国のサブプライム・ローン問題が表面化する以前の水準に比べると依然として高い水準にあります。また、今後は、景況感の改善などによるJリートの賃料収入の増加が予想され、連れて分配金が増えることで利回り水準が改善することも期待されます。これまでのような速度の価格上昇は考えにくいものの、この先も、収益状況を織り込む形でJリートの価格は堅調な推移となると考えられます。

Jリート市場への投資には、「東証REIT指数」への連動をめざす「ETF(上場投資信託)」の活用をご検討されてはいかがでしょうか。同ETFを活用することで、比較的少額な資金で投資が可能になります。

Jリート(東証REIT指数)の価格と利回りの推移

(信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)

「東証REIT指数」に連動する投資成果をめざすETF:上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
ETF(愛称)
(銘柄コード)
対象指数 売買単価
(2014年12月18日終値)
上場市場 売買単位 最低投資金額(概算)
上場Jリート
(1345)
東証REIT指数 1,850円 東京証券取引所 100口 185,000円

* 最低投資金額(概算)は、2014年12月18日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。