「あなたの分です！さあどうぞ！」
わあ、嬉しい♪と思ってしまいそうですが、その中身、ちゃんと理解していますか？

「あなたの分ですよ！」と渡されたらつい嬉しくなってしまいますが、本当にあなたに必要なものですか？

「分配」と聞くと、なんだか儲けの分け前を配るといったイメージですが、投資信託の分配金は必ずしもそういう意味のものではありません。

投資信託では、一定のルールのもとで資産の一部を「取り崩し」て投資家に現金を支払うことができます。

そして、その取り崩した現金が分配金に当たります。

ただ、分配金は儲けた（利益が出た）分に限らなくてもよいことになっているので、場合によっては、パフォーマンスがマイナスになっていても、分配金が支払われることがあります。

分配金は、定期的な元本の取り崩しや自動解約ともいえるので、長期的に資産を育てていこうと考える人には向いていません。

とはいえ、定期的に分配をする投資信託には根強い人気があります。

これは、たとえ運用効率が悪くなったとしても、運用しつつ、その一部を現金で受け取りたいといった方が多いからかもしれません。