Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2016年10月28日

Vol.1158 株はハロウィンに買え?
~注目される海外投資家の動向~

日本株式市場は、10月以降、堅調な推移となっています。2016年以降の海外投資家の月間売買金額をみると、10月は第3週までで4月に次ぐ買い越し水準となっており、年初から日本株式を売り越す傾向にあった海外投資家に変化の兆しがみられます。

株価が堅調な背景には、米国の景気回復を示唆する経済指標が相次いで公表されたことなどから、米国の利上げ観測が高まり、円安・米ドル高が進んだことが挙げられます。また、欧州や中国などの景気に改善傾向がみられることなどから、世界的に投資家心理が改善していることも要因と考えられます。

この時期の株式市場のアノマリー(経験的に規則性があるものの、合理的に説明ができないこと)に、「ハロウィン効果」があります。これは、ハロウィンのある10月末から春にかけて株価が上昇する傾向にあるというもので、多くの世界の株式市場でこうした現象がみられます。明確な根拠はないものの、過去20年間の日米株式の傾向を見ると、10月末に買って、その半年後の4月末に売却した場合は、他の月に売買した場合よりもパフォーマンスが優れている傾向にありました。

今後の株式市場でハロウィン効果が発揮されるか定かではありませんが、米国大統領選挙において、政策に安定感のあるクリントン候補が優勢となっているほか、米国の12月の利上げが金融市場で織り込まれつつあることなどから、市場における不確実性の低下が投資家心理の改善につながっています。今後、米国の景気回復などを背景に、為替市場で円高懸念が後退し、日本企業の業績見通しが改善すれば、海外投資家の日本株買いが拡大すると期待され、日本株式市場の押し上げにつながると考えられます。

ハロウィンでは「Trick or Treat(いたずらか、ごちそうか)」と言いますが、海外投資家が「Trick or Trade(肩透かしか、取引か)」のどちらになるか、その動向が注目されます。

【図表】[左図]日本株式と海外投資家の売買金額の推移、[右図]日米株式の半年間騰落率(月別平均)グラフを拡大

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

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