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2017年6月19日

Vol.1245 景気回復や企業業績への期待などから、
上昇基調が続くドイツ株式

ドイツ株式は昨年後半から、上昇基調となっており、足元で過去最高値を更新しました。

その背景に、ドイツ経済の回復が続いていることが挙げられます。世界経済の持ち直しによる需要拡大の恩恵を受けて、競争力のある製造業を中心に、ドイツの輸出の好調が続いています。企業の生産増加を通じて設備投資も活発化しており、企業景況感を示すIfo企業景況感指数は、足元で1991年の統計開始以来の高水準となったほか、失業率が過去最低水準となるなど、雇用市場の改善も続いています。こうしたことなどから、ドイツの経済成長率は2017年1~3月期に前期比0.6%増と1年ぶりの高い伸びを示しました。ドイツ経済・エネルギー省は、今後も消費増加と輸出拡大が見込まれ、国内経済は力強い成長を継続するとの見通しを示しています。

選挙が続く欧州において、ドイツでも9月に連邦議会選挙が予定されています。ただし、反移民や反EU(欧州連合)を掲げる政党の支持は広がっておらず、国政選挙の前哨戦となる州議会選挙では、メルケル首相率いるCDU(キリスト教民主同盟)が連勝しました。そのため、メルケル首相の続投が有力視されており、連邦議会選挙の結果は、金融市場のリスクオフにはつながらないとみられています。

一方で、巨額の経常黒字を抱えるドイツは、貿易赤字を減らしたい米トランプ政権からたびたび批判されており、今後、論争が過熱する可能性があります。経常黒字はドイツ企業の高い競争力が要因などとドイツは反論しているものの、貿易不均衡の是正に向けて、輸入を増やすための政策を検討すべき、との意見が国内外にあり、仮にそうした政策が採られれば、投資などの増加が景気の追い風になると考えられます。また、ドイツ企業の利益をみると、今年から来年にかけて大幅な改善が予想されているほか、足元のドイツ株式のバリュエーションには、他の主要国と比べて過熱感はみられないことなどから、ドイツ株式のさらなる上昇が期待されます。

【図表】[左上図]ドイツ株式の推移、[左下図]Ifo企業景況感指数の推移、[右上図]EPS(1株当たり利益)の推移(現地通貨ベース)、[右下図]PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)の水準 グラフを拡大

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