Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

楽しく、楽に読めるマーケットで話題のトピック(不定期)


2018年2月5日

Vol.1317 深セン市場を中心に、足元で軟調な中国株式
~深センの魅力が注目される契機となることも~

中国では、1月下旬以降、深セン市場を中心に株価が軟調に推移しています。この主な背景として、携帯電話を巡る不透明感や、企業による業績見通しの下方修正、さらに、投資家心理の悪化などが挙げられます。

携帯電話については、米アップルが昨年11月に発売を開始したスマートフォンの最新機種の内、最高位の機種の販売が伸び悩んでおり、同社は今年1-3月期の生産量を当初計画から半減する見通しを部品メーカーに示したと報じられました。また、これとは別に、中国の大手投資銀行が、同国での2017、18年の携帯電話の出荷予想を引き下げました。これらの影響などから、携帯電話関連の銘柄が売られると、情報技術セクターの構成比が相対的に高い深セン市場の下落が大きくなりました。

業績見通しについては、創業板市場に上場するインターネット動画配信企業が、2017年通期の最終損益が赤字になった模様だとして、1月30日に大幅な下方修正を発表し、同社の株価が連日、ストップ安となりました。また、同社以外にも、業績の大幅なブレを見込む企業から、下方修正の発表が1月末に相次いだこともあり、業績不安が拡がると、特に、創業板市場や中小企業板市場に上場する中小型株式の下落が大きくなりました。

投資家心理の悪化については、新たな動きではないものの、証券監督当局が監視体制の強化を打ち出しており、特に中小型株式に大きな影響が及ぶのではないかとの懸念が足元で強まっている模様です。また、中小型株式を担保に資金を借りる投資家が増える中、相場下落に伴なう追証(担保の積み増し)に応じることができず、担保証券を売却する動きが拡がりました。こうした中、比較的規模の小さい上場企業を中心に、市場での株式取引が相次いで停止されたことも、投資家心理に悪影響を及ぼしているとみられます。

深セン市場を中心とした株価の軟調を踏まえると、悪材料の織り込みはかなり進んだとみられます。また、中国株式には、中国経済の堅調ぶりや、世界の主要株式市場に対する出遅れ感などもあり、外国人投資家の資金流入が加速する可能性があります。中でも、成長力の高いイノベーション企業が多く、中期的な魅力が高いとみられる深セン株式の場合、足元の株価軟調が内外の投資家を惹きつける契機になることも考えられます。

【図表】[左図]中国主要株価指数の推移、[右図]中国主要株価指数の騰落率 グラフを拡大

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

  • 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
  • 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。