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2018年2月19日

Vol.1320 南アフリカの新大統領にラマポーザ氏が就任
~改革は時間を要するが、景況感は改善へ~

南アフリカでは、汚職疑惑などが絶えなかったズマ氏が、出身母体である与党ANC(アフリカ民族会議)からの大統領辞任勧告に対して、一旦は拒否の姿勢を示したものの、2月14日夜に辞任し、15日には、ANC議長(党首)で、副大統領を務めてきたラマポーザ氏が国会で大統領に選出されました。この間、通貨ランドは、実業界出身で、汚職との戦いや改革を訴えてきたラマポーザ氏への期待などから、上昇しました。

同国では、アパルトヘイト(人種隔離)政策の廃止で主導的な役割を果たしたANCが一党優位体制を長く維持してきましたが、大統領を歴任したマンデラ氏が1999年に退いて以降、贈収賄や党内分裂が相次ぎました。また、経済面では、豊富な資源などを強みに、2000年代半ばには5%超の成長を遂げたものの、資源価格下落の影響などから、16年には0.3%の低成長となり、17年も1%を下回ったとみられています。こうした中、ANCに対する国民の支持は低下を続けてきました。来年5月の総選挙までが任期となるラマポーザ新大統領の再任には、同選挙でのANCの過半数割れ回避が不可欠です。同氏は、16日の所信表明演説で、経済の再建に向け、雇用創出や財政赤字の削減に優先的に取り組むと強調したほか、汚職疑惑の追及に取り組む意向を表明しました。

今後はまず、ズマ氏の息のかかった閣僚の排除や、汚職疑惑の究明、経済・財政の立て直しなどに向け、内閣改造が行なわれるかどうかが注目されます。また、21日に公表予定の2018年度(18年4月~19年3月)予算案において、財政健全化に向けた姿勢が示されるかどうか、そして、同国の自国通貨建て長期債務格付を引き下げ方向で見直しているムーディーズが、予算案の発表などを受けて下す判断の行方も注目されます。なお、失業率が20%台後半に及んでいるなど、改革や経済の立て直しには時間を要するとみられます。ただし、大統領の交代に伴ない、内外投資家の心理だけでなく、国民や企業の景況感も改善に向かうと期待されます。また、世界景気が加速に向かうと予想されていることも、持ち直しつつある同国の景気にとって、少なからず追い風になると期待されます。

【図表】[左図]南アフリカのGDPと国際商品市況の推移、[右図]南アフリカの物価、金利、通貨の推移 グラフを拡大

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