Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2018年3月6日

Vol.1326 ボラティリティが高まる環境下での
金への分散投資

米国で、堅調な景気が続くなか、予想を上回る賃金上昇率などを受けて利上げペースの加速観測が高まり、2月以降、米長期金利が一段と上昇したことで、世界の株式市場は不安定な展開が続いています。今年の米国の利上げについて、従来の年3回から年4回とする予想が増えつつあるなか、米長期金利の上昇が今後も続くようであれば、株式市場のボラティリティ(価格変動性)が高まる局面が予想されます。

こうしたなか、改めて注目されるのが金(ゴールド)です。金そのものに価値があるため、中東や北朝鮮などの地政学リスクが高まる局面や、株式市場がリスクオフ(リスク回避的)になる場合に、安全資産としての需要の高まりから、金価格は上昇する傾向にあります(いわゆる「有事の金」)。また、金は米ドル建てで取引されるのが一般的であることから、米ドル安が進むと、金価格に割安感が生じて、上昇する傾向にあります。

一方、株式については、市場がリスクオフになる局面で下落する傾向にあるほか、日本の投資家が為替ヘッジを行なわずに海外株式に投資する場合、米ドル安などとともに円高が進むと為替差損を被ることになります。こうしたことから、一般的に金と株式は逆の値動きをする傾向にあり、日本の投資家にとって、為替ヘッジありでの金投資(米ドル建て金価格と似た動き)と為替ヘッジなしでの海外株式投資は分散投資の観点から相性が良いことになります。そこで、過去データから両者の最適な組み合わせ比率をみると、それぞれ50%程度保有した場合、リスク・リターン比率が向上して、効率的なポートフォリオになると考えられます。

ただし今後、米長期金利の上昇が続く場合、金利のつかない金の魅力が相対的に下がり、金価格の上昇が抑えられる可能性があるほか、日米金利差が拡大すれば、為替ヘッジを行なう金の為替ヘッジコストの上昇も予想されます。しかし、金を分散投資先に加えておくことで、地政学リスクや米長期金利の動向、トランプ政権の政治運営などによって株式市場のボラティリティが高まる局面でも、株式ポートフォリオのボラティリティ抑制が期待されます。

【図表】[左図]金と先進国株式の推移、[右図]金と先進国株式のリスク・リターン グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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