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2018年4月25日

Vol.1342 財務の健全化が進む欧州企業
~注目したい欧州社債と「ライジング・スター」~

景気拡大が続く欧州で、ハイ・イールド社債が良好なパフォーマンスを続けています。欧州では、ECB(欧州中央銀行)による量的緩和策の下、2013年4-6月期以降プラス成長が続いており、成長見通しについても、2019年にかけて上方修正されるなど、今後も拡大基調が見込まれています。

こうしたなか、リスクをとりやすくなった投資家は、低金利環境でより魅力的な利回りを求めて幅広い社債を選好する傾向がみられます。社債は、相場下落時には利回りが下支えとなる分、株式やREITに比べて下値が限定的となりやすく、これまで相対的に安定した値動きとなる傾向がみられたことも、幅広い投資家ニーズを支えていると考えられます。また欧州では、2016年以降にECBが緩和策の一環として投資適格社債の購入を決定したことで、欧州社債が幅広く注目されるようになったことも追い風となっています。

投資環境への明るさとともに、欧州社債の中でも、投資不適格級(BB格)から投資適格級(BBB格)に格上げされる「ライジング・スター」銘柄への期待が高まっています。一般に、景気拡大局面では、企業の財務健全化により信用力が改善する傾向にあり、欧州では、低金利環境を背景に、企業が資金借り換えを積極化させていることなども背景に、格上げ傾向が顕著となっています(右下グラフ)。特に投資適格級への格上げは、運用ルールなどで投資不適格級を買えなかった機関投資家などからの資金流入が期待されることから値上がり期待が高まりやすく、「ライジング・スター」の見込まれる銘柄が思惑で買われる場合もあります。

現在、先進国の中でもいち早く利上げに転じた米国では、金利先高感を背景に長期金利が上昇基調にあり、ハイ・イールド社債は国債と比べて投資魅力が薄れつつあります。対して欧州では、ECBの出口戦略が注目されますが、ECBは慎重姿勢を続けており、利上げに転じるまでには時間を要するとみられます。そのため、低金利の継続が見込まれることや、地政学リスクなどを背景に市場変動が高まる可能性が残るなか、株式やREITとは異なる価格特性で収益期待の持てる資産として、ハイ・イールド社債への注目が続くとみられます。

【図表】[左図]欧州資産のパフォーマンス推移(ユーロベース)、[右図]債券発行体の格上げ・格下げ状況 グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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