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2018年5月16日

Vol.1354 MSCI新興国株式指数への組入れにより、
注目高まる中国A株

5月14日、株価指数を開発・算出するMSCIは、「MSCI新興国株式指数」に新たに組入れる、人民元建ての中国本土株式(中国A株)のリストを公表しました。対象となるのは大型株を中心とする234銘柄で、6月1日に実際の組入れが行なわれる予定です。同指数への中国A株の採用は初めてのことであり、世界の注目が集まっています。

中国A株の採用について、MSCIは2014年から検討を行なってきたものの、海外投資家による中国A株への投資に制限が多いことなどが、従来、採用の足かせとなっていました。しかし、2014年11月に上海・香港間で、2016年12月には深セン・香港間でストック・コネクト(株式の相互取引)が開始されたことで海外投資家の中国A株へのアクセスが向上したことから、2017年6月にMSCI新興国株式指数への中国A株の採用が正式に決定されました。

中国A株のMSCI新興国株式指数への組入れは、6月と9月の2段階で進められる予定であり、6月時点の組入比率は0.39%程度と、当初は限定的な規模となる見通しです。ただし、同指数は、世界の多くの機関投資家がベンチマークに使用しているため、企業年金やETFなどの海外資金が中国A株市場に流入すると見込まれています。MSCIのこれまでの発表によると、今年行なわれる組入れによって中国A株市場に流入するインデックス運用などの資金は約170億米ドルに及ぶとされています。また、こうした資金は中長期的な投資資金になるとみられるほか、現在個人投資家が主体となる中国本土市場において、市場参加者がより多様化、国際化することで、市場の変動性が低下し、株価が経済動向や企業のファンダメンタルズを反映しやすくなるなどの効果も期待することができます。

こうした状況を踏まえ、年初来、海外投資家からのストック・コネクトを経由した中国A株市場への純資金流入が堅調に推移しています。今後、中国の市場開放や規制緩和が進むことで、MSCI新興国株式指数における中国A株の組入比率も徐々に拡大されると見込まれ、市場のさらなる成長が期待されます。

【図表】[左図]MSCI新興株式指数に組入れ予定の中国A株の例、[右図]中国本土市場への資金純流出入額(ストック・コネクトを利用した中国本土・香港間の月次資金フロー)グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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