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2018年5月22日

Vol.1357 高成長と存在感の高まりで要注目の新興アジア
~Emerging Asia on Our Mind~

IMF(国際通貨基金)が今年4月に発表した最新予想によると、世界の経済成長率は、2016年の前年比+3.2%を底に加速し、2020年にかけて3%台後半で推移する見通しです。こうした世界経済の成長加速の主な牽引役は新興国で、中でも6%台半ばという高成長が見込まれている新興アジア地域は、2019年には経済規模で米国を上回る見通しとなっていることもあり、要注目と考えられます。

新興アジア地域を代表する中国の経済成長率は、持続可能な成長を目指す政府の方針の下、投資・製造業(輸出)主導から消費・サービス業主導への構造改革が続けられていることなどに伴ない、今後、徐々に減速する見通しです。ただし、それでも2020年の予想で6%超と、世界的にはかなりの高成長を維持するとみられています。また、インドでは、近年、積極化された構造改革が今後も続けられる見通しで、生産性の向上や民間投資の活発化などにより、経済成長率は2020年にかけては7%台、その後、2023年にかけては8%台に加速すると見込まれています。その他に、中間所得層の拡大などを背景に、フィリピンやベトナムで6%超、インドネシアで5%超と、東南アジアの主要国で2020年にかけて高成長が見込まれています。

世界の経済規模を2000年と2020年予想で比べると、34兆米ドルから98兆米ドルへ、約2.9倍に拡大すると見込まれています。地域・国別では、先進国が2倍強の拡大にとどまるのに対し、新興国全体では6倍弱、中でも中国は約14倍の拡大となります。その結果、世界の経済規模の構成比は、先進国が8割弱から6割弱に低下する一方、新興国は2割強から4割強へと倍増、中でも新興アジア地域の場合、7%から25%へ拡大し、新興国全体の6割弱の規模を占める見通しです。また、個別国では中国の構成比が2019年には17%に達し、同年に16%に低下するユーロ圏の構成比を上回ると見込まれています。

中国の経済成長率が、2000年代に記録した二桁を大きく下回っていることなどから、同国だけでなく、新興アジア地域にも成長鈍化のイメージを抱く人が少なくないようです。しかし、依然として高成長が見込まれ、且つ、世界での存在感を増している新興アジア地域は、中長期の投資対象として欠かせない存在と考えられます。

【図表】[左図]主要国・地域の経済成長率の推移、[右図]世界の経済規模の構成比グラフを拡大

IMF「World Economic Outlook, April 2018」のデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。

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