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2018年6月11日

Vol.1368 堅調な国内景気などが
ニュージーランド・ドルの下支えに

ニュージーランドの物価の伸びが引き続き鈍いことに加え、米長期金利の上昇を背景とした米ドル高などから、2018年2月以降、ニュージーランド・ドルは軟調となっています。

ニュージーランドでは、新政権が実施した高等教育の無償化による教育部門の下落のほか、これまで物価上昇をけん引してきた建設部門の鈍化などが影響し、2018年1-3月期の消費者物価の伸びが、前年比1.1%と、2017年10-12月期の同1.6%から鈍化しました。そのため、政策金利は、過去最低の1.75%で据え置かれています。ニュージーランド準備銀行(中央銀行)のオア総裁は、2018年5月の金融政策委員会後に発表した声明で、インフレ率が政策目標の中間値(2%)を下回っているため、インフレ率が十分に上向くことを確認するまで、しばらくの間、政策金利を据え置くことを示唆しました。

ただし、ニュージーランド経済については、移民や女性、高齢者の労働参加が進んでおり、消費が活発化していることに加え、金融緩和政策や政府支出の拡大などを背景に堅調となっています。また、ニュージーランドの主要輸出品である乳製品については、猛暑の影響により生産量が減少したものの、バターや全粉乳などの乳製品の国際取引価格は上昇傾向にあります。このため、2018年度(2017年7月~2018年6月)における乳製品輸出額は、増加が見込まれており、国内経済を下支えすると期待されます。今後については、住宅市場の過熱の沈静化のために導入された、外国人の不動産物件の購入制限などが、引き続き物価を抑制するとみられていることに加え、米国とニュージーランドの政策金利の逆転が予想されることから、ニュージーランド・ドルに下押し圧力がかかりやすくなる可能性があります。しかし、堅調な国内経済と乳製品の貿易が、ニュージーランド・ドルの下支えとなることが期待されます。

【図表】[左図]ニュージーランド・ドルの推移、[右図上]NZの政策金利とインフレ率の推移、[右図下]NZの乳製品輸出額の推移グラフを拡大

(ニュージーランド準備銀行および第一次産業省など信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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