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2018年6月14日

Vol.1371 「交通渋滞」の少ない未来都市の実現は
MaaSの進化とともに

都市部への人口集中は、今や世界のトレンドとなっています。国連の予測によると、2050年には人類全体の約3分の2に当たる60億人以上が都市に住むと見込まれています。そして、都市部への人口集中によって生じる大きな社会的課題である「交通渋滞」を解決する取り組みとして期待されているのが、MaaS(マース、Mobility-as-a-Service:サービスとしてのモビリティ)です。

MaaSと一口にいっても、交通渋滞緩和に向けては、いくつかのアプローチやステップがあります。そのひとつが、空いている座席を有効活用するライドシェアです。世界の主要都市では「ウーバー(米国)」のように、ドライバーと乗客を結びつける配車サービスが急速に普及しています。MaaS先進国のフィンランドでは、アプリを使い、目的地を検索するだけで、公共交通機関やライドシェア、タクシー、レンタカー、レンタサイクルなどの組み合わせから、最適なものを選び、料金を月額制で支払うサービスがすでに始まっています。なお、中国では、交通渋滞の緩和などをめざし、ライドシェア大手が、政府と協力し、AI(人工知能)を駆使した交通システムの開発を進めています。

そして、もうひとつが「自動運転」です。自動運転が実現・普及すれば、交通事故が減るほか、無駄なブレーキが生む自然渋滞も大きく緩和されるとみられます。また、先進国を中心に高齢化・少子化が進む中、運転手不足という別の課題の解決策にもなります。自動運転の開発をめぐっては、現在、自動車メーカーにとどまらず、IT業界からも次々と企業が参入し、熾烈な開発競争が繰り拡げられています。そして、近い将来、自動運転が実現すれば、まずは、自動運転タクシーによるサービスが開始されるとみられるほか、その先には、都市計画の中で、公共交通(鉄道、バス、地下鉄、タクシー)まで含めた交通サービスシステムが構築され、交通渋滞の少ない都市生活が近い将来、訪れるのではないかと期待されます。

スマートフォンという端末の普及とIT技術の進歩により、人々の生活が激変したように、MaaSがもたらすであろう未来都市には、新しい生活様式とともに、レストラン、小売、旅行、物流などのサービス面で、新しいビジネスチャンスが拡がると期待されます。こうしたことから、MaaSをキーワードに、テクノロジーの進化に投資を続けることが、魅力的な投資機会を捉えるという意味でも、今後重要になると考えられます。

【図表】自動運転と交通サービスシステムの構築による、未来都市のイメージ

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