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2018年6月28日

Vol.1379 LNG輸出がオーストラリアの
更なる景気拡大の追い風に

オーストラリアは、近年、LNG(液化天然ガス)の今後の世界的な需要拡大を見越し、LNGプラントの開発を加速してきました。現在、これらが生産段階に入り、輸出が本格化しています。また、さらに新規建設中・建設予定のLNGプラントが相次いで発表されており、益々、生産・輸出の拡大が見込まれています。

LNGは、天然ガスを液化したもので、気体の時に比べ約600分の1の体積となるため、効率的な輸送が可能であることに加え、石油や石炭に比べ同じ発熱量を得るときに排出される二酸化炭素が少なく、環境負荷が小さいエネルギーであることから、年々、需要が増えています。オーストラリアの主要LNG輸出先である中国では、大気汚染の深刻化などから2017年1月に「エネルギー第13次5ヵ年計画」を策定し、石炭に依存してきたエネルギーミックス(電源構成)を天然ガスなどへ転換することを進めています。これにより、LNG輸入量が増えた中国は、2017年には世界2位のLNG輸入国となり、今後も中国のLNG需要は拡大するとみられています。また、他のアジア諸国や新興欧州などにおいても、経済発展に伴ないLNGを含むエネルギー需要が拡大することが見込まれています。

今月発表されたオーストラリアの2018年1-3月期のGDP成長率(季節調整済)は、LNGを中心とした輸出の拡大が主なプラス要因となり、前期比1.0%増と堅調な伸びとなりました。オーストラリア政府は、LNG輸出量について、2019年にはカタールを追い越し、オーストラリアが世界首位になるとの見通しを発表しています。また輸出額についても、2022年にはLNGはオーストラリアの代表的な輸出品目である石炭を抜く見通しです。LNG市場の拡大は、26年以上リセッション(景気減速)を経験していないという世界最長記録を更新中であるオーストラリア経済において、中長期的な安定成長の一翼を担うと考えられます。

【図表】[左図]LNG輸出量の国別比率の変化、[右図]LNG輸出量の推移グラフを拡大

※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。

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