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2018年7月4日

Vol.1385 新興国債券投資の魅力
~高利回りはパフォーマンスの下支えに~

米国の長期金利や米ドルの上昇を背景に、新興国の米ドル建て債務の負担が増加するとの懸念に加え、原油高による物価上昇圧力や、アルゼンチンやトルコなど個別国の経済・政治問題などから、投資家の新興国に対する見方が厳しくなっています。こうしたことを背景に、新興国債券のパフォーマンスは、昨年末から6月末までで▲6.8%(円ベース)と軟調になりましたが、新興国のファンダメンタルズは依然として強く、足元の利回り上昇(昨年末5.2%⇒6月末6.5%)により、新興国債券投資の魅力が高まっています(JPモルガン EMBI グローバル・ディバーシファイドを使用)。

新興国債券は、一般に信用リスクが先進国に比べて高いことなどから、比較的利回りが高く、長期間保有するほど利子収益が積み上がるため、債券価格や為替の変動によるマイナスの影響をカバーする効果が期待できます。具体的に、米ドル建て新興国債券のパフォーマンス(円ベース)を、利子収益、債券価格、為替の3つの要因に分けてみると、短期的には債券価格や為替が大きく変動し、パフォーマンス(トータルリターン)が悪化する局面がみられたものの、中長期的には利子収益の積み上げ効果により、概ね堅調なパフォーマンスとなりました(下記グラフ)。

米ドル建て新興国債券は、米国債利回りが基準金利となるため、米金利が上昇する場合や、新興国に対する投資家の懸念が市場で高まる場合、売られる傾向にあります。一方で、米利上げにより、米国と日本の内外金利差が拡大し、対円で米ドル高が進む場合は、円ベースのパフォーマンス改善が見込まれます。また、米金利の上昇により、債券価格が一時的に下落しても、中長期的には、利子収益の増加が債券価格の下落を補うことが期待できます。こうしたことから、長期投資において、新興国債券は魅力的な投資先のひとつと考えられます。

【図表】米ドル建て新興国債券の要因別パフォーマンス(円ベース)の推移 グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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