Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2018年7月13日

Vol.1388 最適なアクティブファンドとは、
投資家が「共感」できるファンド

アクティブファンド(市場全体または特定のベンチマークを上回る成果をめざすファンド)は、中長期でみた場合、パッシブファンド(ベンチマークに連動する成果をめざすファンド)に勝てないとされ、世界的にパッシブファンドが人気ですが、日本のアクティブファンドの5年間のパフォーマンスをみると、約56%(大型株の場合)がベンチマークを上回っており、必ずしもアクティブファンドが負けているとは限らないようです。

確かに、パッシブファンドの方がコストが低い場合が多く、低コストの方がファンドのパフォーマンスに有利に働きます。また、理論的には、証券市場が効率的であれば情報はすぐに株価に織り込まれ、ミスプライス(企業の本質的価値から乖離している株価)が放置される可能性はほとんどないことから、アクティブファンドのパフォーマンスがパッシブファンドを上回る余地は少なくなります。実際、日本よりも競争が激しく、企業が淘汰・選別されるスピードが速いといわれる米国における、アクティブファンドのパフォーマンスをみると、ベンチマークを上回っているファンドは、5年間で約16%(大型株の場合)となっています。

一方で、パッシブファンドが連動をめざしているベンチマークの特性を理解しておく必要があります。S&P500指数やTOPIX(東証株価指数)などの時価総額加重平均型の指数は、株価を時価総額で加重平均するため、時価総額の大きい銘柄の影響が大きくなる傾向にありますが、必ずしも利益があがっている銘柄の時価総額が大きい訳ではないうえ、既に株価が割高な銘柄のウェイト(割合)が大きくなっている可能性もあります。こうした点が、株価指数のパフォーマンスを押し下げることがあります。2017年の上昇相場では市場全体(株価指数)が上昇しましたが、今年3月以降は、米中の貿易摩擦への懸念などから時価総額の大きいハイテク銘柄の上値が重くなると、株価指数も方向感の定まらない展開となりました。一方、こうした環境は、株価指数に関係なく、これから上昇しそうな銘柄を厳選して投資するアクティブファンドにとっては、チャンスとなり得ます。

では、どのように最適なアクティブファンドを選べばよいのでしょうか?それには、運用戦略やプロセス、組織体制や情報開示、過去の運用実績など様々なポイントがあります。将来のパフォーマンスは誰も分からないことから、投資家が納得して資金を託せるかが重要になるため、ファンドの運用スタイル(例えば、徹底した企業調査に基づく割安銘柄への投資など)や、投資テーマ(例えば、ロボティクスやヘルスケアなど)などに対し、投資家が「共感」できるかが大切なポイントになると考えられます。

【図表】ベンチマークのパフォーマンスを上回っているアクティブファンドの割合(期間5年)

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。

  • 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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