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2018年7月19日

Vol.1391 フィンテックで注目される「ブロックチェーン」を少しだけ、わかった気分に

フィンテック(最新の情報技術を利用した新たな金融サービス)という言葉を最近よく耳にするようになりました。フィンテックというと、インターネットを介した決済や仮想(暗号)通貨などを思い浮かべることが多いと思います。この仮想(暗号)通貨を語る上で避けて通れないのが、ブロックチェーンです。ブロックチェーンとは、情報の変更履歴を公開検証し、改ざんを防ぐことができる、運営主体に頼らない分散型のネットワーク技術です。インターネットといったオープンな環境で、信頼性を保ちながら、仮想(暗号)通貨の取引が成り立っているのは、このブロックチェーンの技術があるからです。

ブロックチェーンへの注目度が高い理由は、インターネットのように、既存のシステムを根本から変革する可能性を秘めているためです。ブロックチェーンを利用することにより、これまで中央集権型で管理されていた仕組みを分散型の管理に置き換えることが可能になります。中央集権型では、運営主体(事業者)が、当事者同士をマッチングしたり、当事者の個人情報などを管理する役割などを担っていました。一方、ブロックチェーンを利用した分散型では、高い信頼性が求められる取引が、参加者により認証されます。最近、新しい種類の資産とみなされつつあるコンピュータの処理能力やストレージなどを例に挙げると、ブロックチェーンを通じて、登録者はコンピュータを使用しない時に処理能力を貸し出したり、使用していないハードディスクドライブの領域を貸し出したり、といったことが可能となります。なお、既存のシェアリング・サービスのうち、「中央集権型」で運営されていた配車サービスや民泊サービスなどが、ブロックチェーンを基盤とした「分散型」に置き換わっていく可能性も考えられます。

ブロックチェーン先進国と言われる国のひとつに、北欧・エストニアがあります。エストニアは、バルト海に面する人口約130万人の小国であるものの、Skype(スカイプ、インターネットを介して電話やテレビ電話ができるソフトウェア)を開発した国として知られているほか、行政サービスの99%(結婚と離婚、不動産の売却の手続き以外の全て)がインターネットで完結する「電子国家」でもあります。同国では、ブロックチェーンを基盤とし、国家が集中管理することなく、各種手続きを自動的に行なうことができるプラットフォームを構築するプロジェクトが進められてきました。

インターネットの普及で経験してきたように、ブロックチェーンを基盤としたサービスが、商用・公的サービスの双方で当たり前に利用されるようになる日は、そう遠くないかもしれません。

【図表】[左図]「中央集権」と「分散型」のイメージ、[右図]世界のブロックチェーン市場予測*グラフを拡大

※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。

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