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2018年7月31日

Vol.1395 産業用ロボットの成長期待
~産業用ロボット市場拡大の牽引役である中国~

産業用ロボットは、2008年から2016年の8年間で世界の年間出荷台数は約2.6倍になるなど、市場が急拡大しています。その牽引役は、少子高齢化の進展や賃金上昇が顕著で、省力化への需要が特に強い中国で、2016年の年間出荷台数は前年比+26.9%増で世界一となるなど、日米欧のロボット強国を上回るペースで急成長を続けています。世界最大の産業用ロボット国となった中国ですが、それでもなお、現在の稼働台数は不十分とみられることなどから、いまだ成長余地は大きいとみられ、今後も、産業用ロボット市場の拡大を牽引していくことが見込まれます。

中国の産業用ロボット稼働台数は世界トップクラスであるものの、生産年齢人口1万人当たりでは2.5台と世界平均を下回っています。さらに、日米独や韓国などと比較すると、その水準は1/4から1/20程度と、大きく遅れを取っています。中国は、産業政策である「中国製造2025」を打ち出し、製造業を新たな経済成長の原動力とし、長期的には製造強国をリードすることを目指しています。同政策のなかで、ロボットが重点領域に指定されていることを勘案すると、今後、稼働水準が大きく伸びる可能性もあります。中国は巨大な人口を抱えているだけに、必要台数も多くなるとみられ、産業用ロボットの成長ポテンシャルは高いと考えられます。また、中国の家電大手である美的集団は、安川電機と提携して2015年に産業用ロボット分野へ参入し、2016年には、ドイツのクーカ社を買収するなどロボット関連のM&Aが活発化しています。提携・買収した2社は共に世界4大産業用ロボットメーカーと言われており、中国の産業用ロボット業界は、「量」だけでなく「質」についても大幅に強化されることが期待されます。

少子高齢化や新興国での賃金上昇、さらにはテクノロジーの進歩といった産業用ロボットの成長を後押しする要素は、足元の米中の貿易摩擦激化懸念や地政学的リスクなどに影響されず、今後も変化しないと考えられます。世界の産業用ロボット出荷台数は、中国が牽引する形で、今後も大きく伸びることが予想されており、魅力的な投資機会を捉えていく上で、今後の動向に注目が必要と考えられます。

【図表】[左図]先進国並の稼働水準になるためには、4~20倍ものロボットが必要に、[右図]世界の多目的産業用ロボット出荷台数は中国が牽引して大きく伸びる見通し グラフを拡大

IFR、国連「World Population Prospects: The 2017 Revision」のデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

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