Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

楽しく、楽に読めるマーケットで話題のトピック(不定期)


2018年8月2日

Vol.1397 GPIFにみる資産運用
~長期の国際分散投資が鍵に~

公的年金の運用で世界最大級の規模を誇る、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は約156兆円(2018年3月末)もの資産を運用しています。2017年度の運用実績はプラス6.90%(年率)、金額にして10兆810億円の収益となりました。

GPIFが運用する積立金は、年金制度の持続性を高めるため、将来の少子高齢化を見据えて、現役世代の人口が多いうちに、保険料の一部を蓄えてきたものです。積立金の運用は、将来の年金受給者や現役世代のために行なわれているともいえます。なお、年金給付の財源は現在、その年の保険料収入と国庫負担で9割程度が賄われており、積立金から得られる財源は1割程度となっています。そのため、短期的な市場変動に伴なう積立金の運用成果は、年金給付に影響を与える訳ではありません。

運用資産が巨額なため、毎期の運用損益に注目が集まりがちですが、長期のパフォーマンスは、堅調となっています。過去には、収益率がマイナスになる年度もあり、リーマン・ショックのあった2008年度の収益率はマイナス7.57%となりましたが、市場運用開始(2001年度)から2017年度までの平均収益率はプラス3.12%(年率)となり、累積収益額は63兆円にも上ります。

GPIFの運用を見ると、資産構成について、国債の利回り低下を背景に、国債中心から株式中心の運用へ2014年に変更されました。2018年3月末の資産構成割合は、国内株式25.14%、外国株式23.88%、国内債券27.50%、外国債券14.77%、短期資産8.70%となっています。一般に、株式は短期的には価格変動リスクが高いものの、長期的には比較的高い収益が期待されることから、内外の株式と債券へ分散投資を行なうことで、価格変動リスクを抑制しつつ、長期的には安定的な収益が期待できます。また、運用手法について、低コストのパッシブ運用を中心としながらも、2割程度をアクティブ運用としています。

こうした運用手法は、「短期で資産倍増」や「一攫千金」とはならないものの、個人投資家が、リタイヤ後の生活資金などのために、長期の資産運用を行なう上で、参考になると考えられます。

【図表】[左図]GPIFの運用実績(収益率)の推移
、[右図]GPIFの運用資産別の構成割合

(GPIFのデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。

  • 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
  • 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。