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2018年10月31日

Vol.1429 中国株式市場とハロウィン効果

中国株式市場は、5月下旬以降、軟調な推移となっています。

これは、中国当局が進めるデレバレッジ(過剰債務の圧縮)による景気への悪影響が懸念されたことや、米中貿易摩擦が再燃し、米政府が7月から8月にかけて中国からの輸入品合計500億米ドル分に25%の制裁関税を発動し、さらに9月には中国からの輸入品2,000億米ドル分に10%の制裁関税を発動したことがあります。特に、4月に中国通信機器大手が米国政府からイランなどへの禁輸に関する制裁を受けて、主要部品が調達できず経営危機に陥ったことで、米中のハイテク分野での貿易摩擦の深刻化が懸念されました。

今頃の株式市場のアノマリー(経験的に規則性があるものの、合理的に説明ができないこと)に、「ハロウィン効果」があります。これは、ハロウィンのある10月末から春にかけて株価が上昇する傾向にあるというもので、明確な根拠はないものの、多くの世界の株式市場でこうした現象がみられます。過去20年間の中国株式の傾向を見ると、10月末や11月末に買って、その半年後に売却した場合は、他の月に売買した場合よりもパフォーマンスが優れている傾向にあり、中国株式市場でもハロウィン効果がみられます。

中国では景気の鈍化傾向が続いているものの、10月1日に個人所得税の基礎控除額が引き上げられ、税負担が軽減されました。さらに、11月にも個人所得税の税控除項目が追加されるとみられており、家計の消費を後押しする政策がとられています。また、金融面では中国人民銀行が10月7日に今年4回目の預金準備率の引き下げを発表しています。こうしたことから、今後も必要に応じて政府が追加的な政策をとるとみられ、当面、中国景気の大幅悪化の可能性は低いと考えられます。

ハロウィンは、もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い払う宗教的な意味合いのある行事とされています。最近、中国の政府高官が「株価は良好なファンダメンタルズからかけ離れた歴史的低水準にある」などの発言をしており、今後の政策が株式市場の弱気を追い払い、投資家に収穫(リターン)をもたらすか、注目されます。

【図表】[左図]中国株式の推移、[右図]中国株式の半年間騰落率グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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