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2018年11月21日

Vol.1435 米金利上昇から軟調な推移となる金価格
~為替の影響を受け国内価格は安定傾向に~

金などの貴金属は、古くから欧州で盛んに取引されてきたこともあり、現在でも主にロンドンが中心市場で、取引単位も中世のフランスの都市であるトロワに由来する「トロイオンス=31.1035g」が用いられています。ただし、第2次世界大戦の前後から世界経済の主役を務める米国の影響を受け、ロンドンでは米ドル建てで取引されています。また、日本国内で金地金を購入する場合には、一般的に、ロンドンの価格(米ドル建て)を円換算して算出された円ベースの金価格が用いられるため、日々の価格は為替相場の影響を受け、米ドル建ての金価格が変わらなくても、円安(米ドル高)となれば上昇し、円高(米ドル安)となれば下落します。

1971年8月の金と米ドルの固定比率での交換停止(ニクソン・ショック)を受け、金価格は変動相場に移行しました。そのため、有事の際などに米ドルへの信認が低下すれば、市場資金は、世界的に共通の価値を持つ「無国籍通貨」である金に流れ、逆に平時には、金利が付かない金が売られ、米ドルが買われる傾向が見られます。このように米ドルベースの金価格は米ドルと逆の動きをする傾向があると考えられます。

足元、好調な米景気を背景にFRB(米連邦準備制度理事会)が着実に利上げを進めていることに加え、米ドルが堅調なこともあり、金価格(米ドル建て)は軟調な推移となっています。しかしながら、米国金利の上昇に伴なう日米金利差の拡大を背景に、為替相場は円安(米ドル高)傾向となっており、円ベースでみた金価格は米ドル建て価格に比較し、安定した推移を見せています。

金投資では、金地金や宝飾品といった現物資産への投資に加えて、投資信託などを通じた投資も可能です。外貨建て資産を多く保有する投資家にとって、米ドルと逆相関の傾向がある金への投資を行なう投資信託を保有することは、為替変動リスクの抑制につながると期待できます。金への投資にあたっては、以上のような金の価格特性を理解した上で、為替ヘッジの有無なども含めた投資目的に合った方法を選ぶことが大切と言えるでしょう。

【図表】金価格の推移(米ドル建て/円建て)グラフを拡大

※信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

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