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2018年11月29日

Vol.1440 新興国債券投資の魅力
~高利回りはパフォーマンスの下支えに~

米国の長期金利や米ドルの上昇を背景に、新興国の米ドル建て債務の負担が増加するとの懸念に加え、新興国通貨安に伴なうインフレ圧力や、アルゼンチンやトルコ、ベネズエラなど個別国の経済・政治問題などから、新興国に対する投資家の厳しい見方が続いています。こうしたことを背景に、新興国債券のパフォーマンスは昨年末以降、軟調となりましたが、全体的な新興国のファンダメンタルズは依然として強く、足元の債券利回りの上昇により、新興国債券投資の魅力が高まっています。

新興国債券は、一般に信用リスクが先進国に比べて高いことなどから、比較的利回りが高く、長期間保有するほど利子収益が積み上がるため、債券価格や為替の変動によるマイナスの影響をカバーする効果が期待できます。具体的に、米ドル建て新興国債券のパフォーマンス(円ベース)を、「利子収益、債券価格、為替」の3つの要因に分けてみると、短期的には債券価格や為替(米ドル/円)が大きく変動し、パフォーマンス(トータルリターン)が悪化する局面がみられたものの、中長期的には利子収益の積み上げ効果により、他の主要資産と比べても堅調なパフォーマンスとなりました(下記グラフ)。

米ドル建て新興国債券は、新興国への投資家の懸念が市場で高まる場合や、基準金利である米国債利回りが上昇する場合、売られる傾向にあります。一方で、米金利の上昇により、日米の金利差が拡大し、対円で米ドル高が進む場合、円ベースのパフォーマンス改善が期待できます。また、債券価格が一時的に下落しても、中長期的には、利子収益の増加が債券価格の下落をカバーすることが期待できます。こうしたことなどから、長期投資において、新興国債券は魅力的な投資資産のひとつと考えられます。なお今後、米国の利上げに打ち止め感がでるような場合、債券価格の下支えも期待されます。

【図表】[左図]米ドル建て新興国債券の要因別パフォーマンスの推移(円ベース)、[右図]先進国および新興国の株式と債券の推移(円ベース)グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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