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2019年2月4日

Vol.1458 「長期で考える資産運用」のヒント
~GPIFの運用にみる分散投資の運用手法~

約151兆円(2018年12月末時点)の資産運用を行なうGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、1日発表した2018年10-12月期の運用実績は、▲14兆8,039億円で、運用利回りは▲9.06%となりました。

年金の運用では、財源にあたる積立金や保険料収入、国庫負担分などの“入金”と受給者に払い出す年金である“出金”を推計し、どの程度のリターンが必要でどれくらいのリスクなら許容できるのかを見込みます。特に、先を見据えて保険料の一部を蓄えてきた積立金の運用は、将来の年金受給者のために行なわれており、年金運用の目的は、過度なリスクをとらずに長期運用を行なって必要額を得ることなのです。これは個人投資家が、将来のある目的のために長期的に資産運用を行なうことと、考え方は似ています。

毎期の運用損益に注目が集まりがちですが、GPIFの長期のパフォーマンスは堅調です。過去には、単年度の収益率がマイナスになる年度もありましたが、市場運用開始(2001年度)から2018年度第3四半期までの平均収益率は+2.73%(年率)で、累積収益額は56兆円にも上ります。GPIFの資産配分は、国債の利回り低下を背景に、国債から株式中心の運用へ2014年に変更されました。一般に、株式は短期的には価格変動リスクが高いものの、長期的には比較的高い収益が期待されることから、内外の株式と債券へ分散投資を行なうことで、価格変動リスクを抑制しつつ、長期的には安定的な収益が期待できます。GPIFでは、政策アセットミックスにあたる基本ポートフォリオをベースにした資産配分で運用しています。政策アセットミックスとは、中長期的運用を見込んだベースとなる資産配分計画のことです。運用成果の変動幅の約90%は資産配分により決定されるとの研究結果もあり、期待リターンや許容リスクなどを加味した政策アセットミックスの策定とその運用管理は、年金運用の世界で重要視されています。政策アセットミックスをベースとした運用では、短期的な市況見通しを重視するのではなく、中長期的な運用収益の獲得をめざすために策定された資産配分から、大きく乖離しないように運用を行ないます。

分散投資には様々な運用手法がありますが、GPIFのような基本ポートフォリオをベースにした運用手法を用いている投資信託もあり、個人投資家の将来のための資産運用にご活用いただけます。

【図表】[左図]GPIFの運用実績(収益率)の推移、[中央図]GPIFの基本ポートフォリオの変遷、[右図]GPIFの足元の資産配分グラフを拡大

(GPIFの公表データをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

  • 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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