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2019年3月7日

Vol.1465 資金流入が期待される新興国株式
~足元の状況とアノマリーから見た投資魅力~

年初以降、米追加利上げの一時停止観測の拡がりとともに、新興国株式が上昇基調を強めています。株価のアノマリー(経験則)からも、昨年の世界株安を受け、今年は新興国株式に注目すべきと考えられます。

先進国株式と新興国株式の過去30年の年間騰落率を見ると、2018年のように先進国、新興国ともにマイナスとなった世界株安の年はそれまで6回あり、いずれにおいても、その翌年の新興国のパフォーマンスは、先進国を上回る結果となりました(2018~2019年は期中のため除く)。しかも、大幅反発を含め、かなりのアウトパフォームとなる傾向がみられており、世界的な株安の翌年は、新興国株式への期待が高まりやすいといえそうです。

これには、投資家のリスク姿勢と米金利動向との関連性が考えられます。世界的に投資家のリスク回避姿勢が強まる局面では、新興国株式が過度に売られて割安感が強まりやすく、その後、センチメントが改善するにつれ、新興国株式に見直し買いの動きが活発となる傾向がみられます。また、世界株安となった過去の局面においては、米国の利下げ局面、もしくは世界的に量的緩和政策が行なわれていた時期であり、緩和マネーの増加や米ドル安などを背景に新興国市場への資金流入が強まったことも、新興国株式が優位となった一因と考えられます。

2019年は、米中貿易摩擦の長期化から世界景気の下振れ懸念が強まるなか、米国が利上げに慎重な姿勢に転じたほか、ユーロ圏で利上げ開始の先送り観測が台頭し、新興国でも利上げ見送りや利下げに転じるなど、世界的に、金融引き締めに慎重なムードが拡がりつつあります。今後の米中貿易摩擦に伴なう世界景気への悪影響や、米国が再び利上げに向かう場合、相場変動の高まりには留意が必要ですが、新興国株式の割安感や新興国経済への過度な懸念の後退などを踏まえると、足元の状況は、成長期待を受けて新興国株式の投資魅力が改めて認識される好機と考えられます。

【図表】先進国株式と新興国株式の年間騰落率(米ドルベース)グラフを拡大

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

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