Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2019年4月4日

Vol.1472 やはり、「スーパーサイクル」だったのか?
注目される半導体株の反発

米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が、2019年に入り再び急反発しています。4月3日は、米中通商交渉への合意期待に加え、半導体受託生産の世界最大手のTSMC(台湾セミコンダクター)がスマートフォンの新機種に使われる半導体生産を加速していると伝えられたことなどが好感され、史上最高値を更新しました。SOX指数は、半導体の設計・製造・流通・販売を手掛ける30の企業の株式で構成され、半導体関連株の推移を表す代表的な指数として知られています。

半導体業界は、2017年にかけて空前のブームに沸きました。この背景は、新興国も含めて世界的に景気が回復基調となるなか、高機能化したスマートフォンやタブレットの需要が拡大したこと、そしてIoT(モノのインターネット化)の普及に伴ない、パソコンやスマートフォンといった従来のIT機器以外への半導体利用が拡がりはじめたことなどが挙げられます。しかしながら、2018年末にかけては、データセンター向けなどのメモリ需要の拡大一服による需給の緩みに加え、米中の貿易摩擦の激化を受けた不確実性の高まりの影響などから、半導体売上は減速基調となり、SOX指数も下落基調となりました。もともと、変化の激しい技術革新の影響を受けやすい半導体業界は、製品の入れ替わりとともに需給バランスが崩れやすく、好不況を繰り返す(このサイクルのことを「シリコンサイクル」と言います)といった特徴があります。昨年、半導体売上の増勢に陰りがみられた時、市場では「シリコンサイクル」が減速局面に移行したとの見方がありました。一方で、今回のサイクルは、「スーパーサイクル」(従来のサイクルを飛び越えたサイクルという意味)であり、足元の調整は一時的なものとの楽観的な見方も根強くありました。

今後については、再び米中の通商協議の進展に先行き不透明感が拡がったり、ハイテク摩擦への警戒感の強まりがみられるような場合は、需給への悪影響などを通じて、短期的に半導体売上の成長に下押し圧力がかかる可能性が考えられます。しかしながら、少子高齢化が先進国だけでなく中国においても進む中、自動化や効率化へのニーズは一段と拡大することが見込まれます。またIoTは、潮流として今後ますます世界的な拡がりをみせるとともに、人々の生活への浸透が進むと考えられます。こうしたことから、米中を中心に景気下支えの動きがみられる中、この先、緩やかながら世界景気の拡大が続き、半導体売上について堅調さが確認されるようであれば、半導体需要の拡大期待を追い風に、今後も、SOX指数の上昇基調は続くものと期待されます。

【図表】[左図]SOX指数(米ドルベース、月末値)の推移、[右図上]SOX指数を構成する主な銘柄*の株価騰落率、[右図下]SOX指数のEPS(1株あたり利益)伸び率(前年比)グラフを拡大

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