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2019年4月12日

Vol.1477 出遅れ解消が期待される日本株式
~短期的な材料に流されず、GW(ゴールデンウィーク)以降の経済統計改善に注目~

世界の株式相場が昨年のクリスマス以降、概ね回復傾向となる中、日本株式の出遅れ感が目立っています。クリスマスにつけた底値から4月11日までの株価上昇率を見ると、米国では22.8%に及び、昨年9月につけた最高値の更新が視野に入っているのに対し、日本は13.5%にとどまります。ただし、今後発表される中国の経済統計などで同国および世界の景気持ち直しの兆しが確認できれば、日本株式の出遅れ解消のきっかけになると期待されます。

足元の世界的な株価回復の主な背景として、①米国やユーロ圏の金融当局が金融引き締めに慎重なハト派姿勢を強めていることや、②中国で景気下支えに向けた施策が相次いで打ち出されたことが挙げられます。いずれも景気や金融市場に配慮した動きながら、①については、円高要因という点で日本株式に不利に働いている可能性があります。円相場は、中国の景況感の悪化や米大手IT企業の売上高見通しの下方修正などをきっかけに、正月休み中の海外市場で一時、1米ドル=104円台へ急騰しました。その後、下落に転じたものの、①に加え、英国のEU(欧州連合)離脱を巡る先行き不透明感などを背景に3月初めに円安が一巡したのと前後して、日本株式の上値が抑えられるようになりました。一方、②については、既に中国の企業景況感に改善が見られ、今後、同国景気の持ち直しにとどまらず、世界的な波及効果が期待されます。ちなみに、IMF(国際通貨基金)が4月9日に発表した最新の経済見通しでも、今年後半から世界景気の回復ペースが速まるとされています。また、米中通商協議が継続されており、全ての問題が一度に解決することはなくとも、事態が良い方向に進めば、世界景気にとってプラスとなるほか、投資家のリスク資産選好が強まり、円安・株高要因として働くと見込まれます。

GW明けに本格化する日本企業の決算発表では、昨年後半以降の世界景気の鈍化などを背景に、実績だけでなく、見通しも芳しくないと見込まれるものの、株価への織り込みは既にかなり進んでいるとみられます。一方、今後、世界景気の回復ペースの加速が視野に入れば、日本の企業収益は世界景気との連動性が強いとされるだけに、収益見通しの上方修正や株価上昇に弾みがつくと見込まれます。また、予想PERが比較的高水準の米国株式が最高値を更新する場合などには、日本株式の出遅れ感や割安感が投資家の注目を集めると期待されます。

【図表】[左図]主要国・地域の株価の推移、[右図]主要国・地域の予想PERの推移グラフを拡大

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