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2019年5月13日

Vol.1486 南アの総選挙で与党ANC(アフリカ民族会議)が過半数を維持
~構造改革の行方を左右しかねない組閣の顔ぶれに要注目~

南アフリカで5月8日に行なわれた総選挙の結果、与党ANC(アフリカ民族会議)の得票率は57.5%と、2014年の前回総選挙時の62%を下回ったものの、1994年に政権を獲得して以来守ってきた過半数を維持しました。これにより、同党を率いるラマポーザ現大統領が、22日に予定されている議会での大統領選出で再選する見通しとなりました。

同国では、ズマ前大統領が率いた2009年からの9年間で汚職や縁故主義が横行し、経済や通貨は低迷、失業率は大幅に上昇、さらに、財政は規律を失い、公的部門の非効率を背景に電力不足に陥りました。そのズマ氏が数々の汚職疑惑で非難を浴び、昨年2月に辞職したのに伴ない、ラマポーザ氏が大統領職を引き継ぐと、経済活性化に向けた構造改革や汚職撲滅などへの期待が高まりました。ただし、ズマ前大統領の時代に政治不信が拡がっただけでなく、与党離れも進むなど、逆風下で大統領のバトンを受け取ったラマポーザ氏は就任当初、今回の総選挙での勝利に向け、ANC内の融和や党勢の回復を優先せざるを得ず、構造改革はこれまでのところ中途半端なものにとどまっています。また、天候不順の影響などもあり、昨年は一時、景気後退に陥るなど、ファンダメンタルズの脆弱さが目立ったことなどもあり、南アフリカの通貨ランドは冴えない動きが続いてきました。

しかし、ラマポーザ氏は今回の総選挙での勝利に向け、汚職摘発を強化してきただけでなく、ANCの選挙公約に、政府部門の効率化や電力事業改革、大規模な雇用創出など、構造改革抜きでは実現が困難な、野心的な目標を掲げました。今後は、これらの取り組みに向けた本気度や構造改革実現の可能性を見通す上で、6月初め頃までにまとまると見込まれる、ラマポーザ大統領再選後の組閣の顔ぶれが注目されます。

【図表】[左図]南アフリカのGDPと国際商品市況の推移、[右図]南アフリカの物価、金利、通貨の推移グラフを拡大

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