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2019年6月27日

Vol.1500 米利下げ期待・ドル安・有事で堅調な金価格
~他資産との分散で、運用効率の向上に~

米利下げ期待の高まりや米ドル安に加え、米中貿易摩擦、中東情勢の緊迫化などによる投資家のリスク回避姿勢を背景に、金価格が堅調に推移しており、足元で、2013年9月以来となる1トロイオンス=1,400米ドル台まで上昇しています。

金は実物資産であることから、インフレや有事(リスク回避局面)に強く選好される一方、利息が付かないため、金利上昇局面では弱含む傾向にあります。また、代替通貨としての性質から、米ドルと逆の値動き(逆相関)となる特徴があります。そのため、米国が利上げ姿勢を強め、米ドル高基調となった2018年の金価格は軟調となりましたが、昨年11月半ば以降は、世界景気の減速懸念が拡がったほか、米ドル安を受け、金は上昇に転じました【図表①】。その後も、米中関係や中東情勢の悪化に加え、米国の利下げ期待が高まったことなどを材料に金は強含んでおり、当面、こうした環境が続くと見込まれ、底堅い推移が期待されます。

そのなかで改めて着目したいのが、分散手段としての「金」の役割です。前述のように、金は、有事における強みや米ドルとの関係に加え、宝飾品需要や、各国中央銀行による外貨準備目的での需要などもあり、株式や債券とは異なる値動きの傾向にあり、分散投資によるリスク低減効果が期待されます。【図表②】では、世界株式、世界債券、金に単体で投資した場合と、それらに分散投資した場合における円ベースでのリスク・リターンを示しています。これをみると、金単体での投資は、2000年以降、高いリターンとなりましたが、投機資金なども流出入しやすいため、リスクも高くなる傾向にあります。ただし、世界株式と世界債券に分散投資をする際、金を一定割合加えると、円換算した場合でも2資産分散の場合以上のリスク低減効果がみられ、金をあわせ持つことにより、投資効率の向上が期待されます。

足元の金融市場は、先行き不透明な状況が続いており、投資家もリスクに慎重姿勢を強める傾向にあります。また、近年は予期せぬ出来事で市場変動が高まる場面も多くみられます。こうしたなか、市場の変動と長期で上手に付き合うには、分散投資によるリスク低減が重要であり、金への投資は、その有効な手段と考えられます。

【図表①】金価格と米ドル(対円)、世界株式の推移、【図表②】リスク・リターン水準グラフを拡大

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