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2019年7月23日

Vol.1504 「イールド・ハント」で一段と注目が集まる
日本社債市場

日本の債券市場で、少しでも高い利回りを求めて投資先を探す「イールド・ハント(利回り追求)」の動きが強まるなか、社債への投資に注目が集まっています。

2019年に入り、世界の中央銀行で金融緩和傾向が強まるなか、日本国債の利回り水準は長期債でもマイナス圏に沈む状況となっています。こうしたなか、年金基金や保険会社などの機関投資家が国債への投資を通じて安定した運用利回りを得ることが困難な環境となっており、相対的に高い利回りが得られる資産として、社債への投資需要が高まっています。

足元では、旺盛な投資家需要に応じて、過去最高額の規模で社債を発行する企業が相次いでいるほか、社債発行が初めてや数年ぶりなど、様々な顔ぶれの発行企業がみられており、活況となっています。さらに、年限が40年や50年と従来より長いものに加え、劣後債(普通社債よりも返済順位が低い分、高めの利回りが設定された債券)や外貨建ての社債の発行など、企業の資金調達ニーズや投資家の運用ニーズに応じて、多様な条件で複数の社債を発行する例もみられます。

流通市場における利回り水準からも、社債市場の活況さがうかがえる状況となっており、1年前と比較した社債の利回りは低下(債券価格は上昇)傾向となっています。これは、ほとんどの年限でマイナス圏に落ち込みつつある国債と比較して、どの年限でもプラスの利回りを維持している社債に投資資金が流入しているためとみられます。特に、超長期債の利回り低下(債券価格の上昇)が目立っており、社債全体の金利水準が低下するなか、より高い利回りを求めて、需要が高まっていることが伺えます。

今後については、FRB(米連邦準備制度理事会)が近く利下げを実施することを示唆しているほか、日銀が金融緩和を少なくとも2020年春まで継続する方針を強調するなど、緩和的な金融政策を背景に、当面、低金利環境の継続が見込まれています。こうしたなか、イールド・ハントの動きが続くとみられることから、今後も国内社債市場の活況が期待されます。

【図表】[左図]日本の社債の最終利回り(年限別)、[右図]足元の事業会社による社債発行事例グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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