Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2019年8月7日

Vol.1510 世界の市場に動揺が拡がるなか、
強さが際立つ利回り資産や金

トランプ米大統領が、対中制裁関税第4弾の実施を8月1日に突如表明して以降、世界景気への悪影響が懸念された金融市場では、変動性の高い状況が続いています。こうしたなか、より高い利回りや安全性を求めた資金が流入したことを受け、REIT(不動産投資信託)や国債、金などの堅調さが際立っています。

日本の金融市場では、世界的な金利低下に加え、日本株式市場が一進一退で方向感に乏しい展開となるなか、分配金利回りが足元で3.5%前後のJ-REITは、投資家の利回りニーズの強まりや堅調な不動産市況などを背景に、活発な資金流入が続いてきました。債券市場でも、長期金利指標である10年国債利回りが今年に入ってマイナス水準に沈むなか、年金基金や保険会社などの機関投資家を中心に、超長期国債や社債などに資金をシフトする動きが顕著となっており、利回りを求める動きが加速しています。加えて、足元の市場混乱を受け、より安全性の高い資産への資金シフトが顕著となり、国債利回りの低下(債券価格は上昇)が進みました。

「金」については、利息のつかない資産であるものの、足元の米ドル安を受けて代替通貨としての性質が選好されたことに加え、地政学リスクの高まりや世界景気の先行き不透明感などを背景に、投資家のリスク回避の動きが重なったことで、金価格は力強い推移を続け、6年3ヵ月ぶりの高値水準まで上昇しています。

今後の金融市場は、足元の投資家の動揺やパニック売りが収まれば、徐々に落ち着きを取り戻すとみられますが、米中貿易交渉は長期化が見込まれることや、7月末に約10年半ぶりの利下げに踏み切った米国について、年内追加利下げのタイミングや幅などに対する市場の関心が高まっていることなどから、当面、これらが材料となり、市場変動が高まる場面が想定されます。そのため、引き続き、利回り資産や金などが強みを発揮しやすい投資環境にあり、株式や債券に加えてこれらの資産もうまく活用し、リスク分散を図る必要性が高まっていると考えられます。

【図表】主な資産の年初来推移(2019年1月4日~8月6日)[左図上]株式市場、[左図下]為替市場、[右図上]債券市場、[右図下]商品市場グラフを拡大

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