Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2019年8月22日

Vol.1517 世界は少しずつ良くなっている
~投資を行なう際に、覚えておきたいこと~

米中間の貿易摩擦などを背景に、世界経済の減速懸念が意識され、足元で世界の金融市場の変動性が高まる場面がみられます。

世界経済の先行きが目先の懸念材料となっていますが、長期の視点でこれまでの経済成長をみると、1987年から2018年までの約30年間で、アジア通貨危機やリーマン・ショックなどを経験しながらも、世界のGDP(名目、米ドルベース)は、約5倍に拡大しました(左下グラフ)。さらに、各国の一人当たりGDPと平均寿命の関係をみると、経済の拡大とともに一人当たりGDPも増加し、1987年に64歳だった平均寿命は、2017年に73歳までのびています(右下グラフの127ヵ国の平均)。これは、所得環境の改善が衛生環境や栄養状況の改善をもたらし、予防接種の普及や医療の発展なども相まって、平均寿命ののびにつながったと考えられます。ハンス・ロスリング氏などの著作で、話題となった著書「ファクトフルネス」では、データやファクト(事実)に基づき世界を読み解く姿勢や習慣を提唱しています。それによると、人間は良いニュースより悪いニュースに反応するため、悪いニュースの方が広まりやすいものの、実際の物事はゆっくり動いており、世界は少しずつ良くなっているとしています。

世界経済が成長し、世界の人々の生活が向上するなか、その間、経済の温度計である株価も上昇しており、世界株式は、1987年末から2018年末までの約30年間で、約9倍になりました。もちろん大きく下落する年もあり、リーマン・ショックのあった2008年は年間で約40%の下落となりましたが、それで世界株式の上昇が止まったわけではなく、約30年間では年平均約7%の上昇となりました。

人間(投資家)は悪いニュースに反応し、目先の先行き懸念に意識が向かいがちになるため、短期的に資産価格が大きく変動することがあります。しかし、長期的に世界経済は、着実に成長しているというファクト(事実)を覚えておけば、短期の価格変動があっても投資を継続する動機になり、世界経済の成長の享受につながると期待されます。

【図表】[左図]世界の株価※とGDPの推移、[右図]各国の一人当たりGDPと平均寿命 グラフを拡大

(IMF、世界銀行など信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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