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2019年8月26日

Vol.1518 米長期金利の低下を背景に
堅調な推移が続くアジア社債

米長期金利の低下を背景に、昨年末以降、米ドル建て高利回り債券が堅調に推移しています。なかでもアジア社債は比較的安定しており、足元の新興国の動揺にもほとんど影響を受けずに上昇基調を保っています。

一般に、新興国企業は先進国に比べて信用力が低いと考えられています。しかし、アジア社債の発行体は、財務状況が相対的に良好であるなど、健全なファンダメンタルズを有する企業が多く、他の地域と比較して高い格付が付与される傾向があります。このことは、新興国債券に対する市場心理が悪化した場面でも、底堅い動きが期待できる理由の一つであると言えます。

また、アジアには様々な成長ステージにある国がバランスよく存在することも特徴です。1人当たりGNI(国民総所得)でみた場合、安定的な成長が見込まれる高所得国のほか、相対的に高い成長が期待される中所得国などに分散されており、より多くの投資機会の獲得と、リスクの分散が期待できると考えられます。

そのほか、アジア社債には、堅調な経済成長を背景に比較的デフォルトが少ないことや、アジア域内の投資家による保有が多く、世界的な金融市場の混乱に伴なう資金流出懸念が少ないことなど、多くの利点がありますが、なかでも、大きな投資妙味として、魅力的な利回り水準が挙げられます。社債の格付は個別企業の財務状況だけでなく、国の格付にも影響を受けることから、一般に新興国企業の格付は先進国に比べて保守的に付与される傾向があります。そのため、相対的に健全なアジア社債の発行体にも、アジアプレミアムと呼ばれる上乗せ金利が発生しており、先進国社債と比較して、信用力対比の利回りが高い傾向にあります。こうしたことから、より高い利回りを求める投資家の資金が、アジア社債に流入していると考えられます。

7月にFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げに踏み切ったことを受け、アジア諸国でも利下げの動きが続いていますが、それでもアジアの金利は先進国を大きく上回る水準です。また、昨年まで米利上げへの追随を余儀なくされていた国が金融緩和に舵を切れば、経済への好影響が期待され、国の信用力向上にもつながると見込まれます。今後も低金利環境が続くとみられる中、アジア社債への注目はさらに高まるものと考えられます。

【図表】[左図]各資産のパフォーマンス推移(米ドルベース)、[右図上]アジア主要国・地域の1人当たりGNI、[右図下]地域別社債の平均格付と利回り グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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