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2019年10月2日

Vol.1526 市場の不確実性が高まる局面で、
改めて注目されるリスク・パリティ戦略

近年、米中通商摩擦やBrexit(英国のEU離脱)を巡る混乱、中東の地政学リスクの高まりなどを背景に、世界的に金融市場の不確実性が大きく高まる局面がみられます。そのような中、分散投資の一種である「リスク・パリティ戦略」という投資手法が今、改めて注目を集めています。

リスク・パリティ戦略とは、組み入れる資産ごとの価格変動(リスク)によるポートフォリオへの影響度が均等(パリティ)になるよう資産配分比率を調整することにより、ポートフォリオ全体の価格変動リスクを抑制する運用手法のことで、特定の資産の影響を受けにくくなる効果が期待されます。特に、価格変動が高まった2008年のリーマン・ショック以降、安定運用を基本とする年金基金などの間で広く採用されるようになりました。具体的には、組み入れ資産の値動きの傾向などを踏まえ、価格変動が相対的に大きい資産の組み入れを少なくし、価格変動が相対的に小さい資産の組み入れを多くすることで、ポートフォリオ全体に占める各資産のリスク配分が概ね等しくなるよう調整します。

一方、各資産へ等金額投資を行ない資産配分を均等にする、最もシンプルな分散投資の場合、株式など相対的に価格変動の大きい(リスク水準の高い)資産ほどポートフォリオに占めるリスク配分が高くなるため、ポートフォリオのパフォーマンスにも大きな影響を与えることになります。その結果、金融危機時など、市場の変動が高まった時には、ポートフォリオの値動きは、思いのほか大きくなることもあります。

リスク・パリティ戦略は、価格変動の小さい資産の比率が高くなる点などから、資産配分を均等にしたポートフォリオと比較して、価格変動が抑制される傾向にあり、短期的には大きな収益を狙いにくくなります。その反面、大きな損失を抑制することが期待されることから、安定的な資産形成をめざす投資家にとって、有効な手法と考えられます。

【イラスト】[左図]リスク配分均等(リスク・パリティ)のイメージ、[右図]資産配分均等のイメージ

※各資産のイラストはイメージです。

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