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2019年10月8日

Vol.1527 持ち直しの兆しがみられる半導体市場
~足元で半導体株は堅調に~

米国上場の主要半導体株(フィラデルフィア半導体株指数)は、今年5月に大幅下落となったものの、その後は持ち直し、7月に過去最高値をつけるなど、荒い値動きを伴ないながらも、上昇基調が続いています。

上昇の背景として、今年は低調に推移している半導体市場が、足元で底入れの兆しをみせていることが挙げられます。今年の半導体出荷額は、昨年のメモリを中心とした電子機器向けの需要増の反動減のほか、米中貿易摩擦や世界経済の先行き不透明感などから減速し、WSTS(世界半導体市場統計)によると、前年比▲13.3%と予想されています。

しかし、8月までの出荷状況をみると、全体の約30%弱を占めるメモリについて、MOS、DRAM、フラッシュメモリは、8月にいずれも対前年比で大幅なマイナスが続いているものの、前月比ではプラスとなりました。また、市場全体の約25%を占める、MPUなどのロジックは3ヵ月連続で前月比プラスとなりました。なお、新型iPhoneの販売好調を受け、米アップルは年内の生産台数を当初計画から1割増やす見通しとの報道もあり、半導体市場への追い風が期待されます。

半導体市場の底打ちの兆しが見え始めたなかで、既に半導体株は堅調に推移しており、一部では割高感も指摘されています。そのため、今後の半導体市場が期待ほど改善しないようであれば、短期的に株価が下落する可能性も考えられます。ただし、中長期的にみれば、車載システムや人工知能などの分野で半導体への力強い需要は続くと予想されているほか、データセンタおよび、5G(第5世代移動通信システム)導入に伴なう、基地局やスマホ向けなどへの供給拡大も期待されます。また、世界経済は、欧米の金融政策が緩和姿勢へ転換したことや、新興国経済の持ち直しなどから、2020年に成長回復が予想されています。こうしたことなどから、半導体市場は、来年にかけて緩やかに回復するとみられ、半導体株は、短期的な株価調整の可能性があるものの、中長期的には上昇基調が続くと期待されます。

※上記銘柄について、売買を推奨するものでも、将来の価格の上昇または下落を示唆するものでもありません。また、当社ファンドにおける保有・非保有および将来の銘柄の組入れまたは売却を示唆・保証するものでもありません。

【図表】[左図]半導体株の推移(米ドルベース)、[右図]半導体市場*の推移グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。

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