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2019年11月21日

Vol.1546 日常生活に欠かせない先物取引
~「機能」を理解することが、不安解消の一助に~

私たちが生活していく上で必要となる食べ物や燃料などの価格は、いつも一定ではありません。販売店によっても違いますし、先週と今週、今週と来週など時期によっても変化している場合があります。また、天候や作柄などにより価格が大きく変わる(相場が動く)場合もあります。これらの価格の変動は、生産者やメーカーだけでなく貿易事業者など産業の広い範囲に影響を及ぼし、事業の巧拙とは別の価格変動により、計画した事業収益を獲得できない可能性があります。

こうした価格変動による影響を回避する手段に、「将来の取引価格を今決める」先物取引があります。先物取引と聞けば、難解、投機、損失など、難しく危ういイメージがあるかも知れませんが、それは先物取引の一面を見ているにすぎません。先物取引にはいくつかの機能があり、そのひとつに価格変動の影響を回避(ヘッジ)する、「ヘッジ機能」があります。例えば、生産者は事前に生産物を先物市場で売ること(売付契約)で、出荷時の相場にかかわらず利益の確定が期待できますし、メーカーであれば、原材料を先物市場で買うこと(買付契約)で、当初想定した収益が期待できるなど、先物市場は有用な機能を担って(持って)いると考えられます。

このほかに、先物取引には「レバレッジ機能」があります。これは、実際の取引金額の数%程度を証拠金として預けることで取引が行なえる機能です。実際の取引金額よりも小さい金額で投資が行なえるため、「証拠金の10倍を超える取引を行ない、価格変動により証拠金が不足し大きな損失が発生」-こうした高いレバレッジ水準での取引が、先物取引が「危うい」というイメージにつながっていると思われます。しかし、レバレッジ水準を1倍~3倍程度に留めて取引を行なえば、証拠金の増減は少額に留まり、決して危うい取引とはなりません。

実際、商社やメーカー、空運・海運会社などは、商品や燃料などの取引において、先物取引を利用することで、価格変動をヘッジしています。また同様に、投資信託でも、為替変動の抑制を目指して保有している資産の額をベースに、通貨の先物取引を利用して為替ヘッジを行なったり、運用効率の向上を目指して投資資金の2倍、3倍という低いレバレッジ水準で運用を行なうファンドもあります。

このように、先物取引の活用においては先物取引の機能をよく理解した上で、少ない投資資金で大きな投資成果をめざす高いレバレッジ水準の投資手法であるのか、あるいは、リスク抑制や運用効率の向上をめざした、ヘッジ取引や低いレバレッジ水準の投資手法であるのかを区別して、判断することが肝要と考えられます。

【図表】[左図]レバレッジ機能のイメージ、[右図]先物取引の機能と投資スタイル図を拡大

※上記はイメージであり、実際と異なる場合があります

  • 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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