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2020年2月13日

Vol.1568 企業決算や経済指標に支えられ、
力強さが増す米国株式

金融市場では、新型コロナウイルス(新型肺炎)の感染拡大に伴なう影響が懸念される一方、米国では、主要株価指数が相次ぎ最高値を更新するなど好調な推移が続いており、S&P500指数の年初来騰落率は、2月12日時点で+4.6%、2月の騰落率は同+4.8%と、足元の力強さがうかがえます。

こうした米国株の強さを支える背景の一つに、好調な企業決算が挙げられます。1月中旬より始まった2019年10-12月期決算の発表について、2月11日現在、S&P500採用企業の約320社が発表を終え、うち7割超の企業が予想を上回る結果となっています。なかでも、ネット通販や外食を含む「一般消費財・サービス」を筆頭に、パソコンやモバイル、一部半導体関連を含む「情報通信(IT)」、ネット動画やSNS関連などを含む「コミュニケーション・サービス」などのセクターを中心に、大幅増益となる好調な企業も数多くみられます。

加えて、経済指標などの面からも好材料が続いています。先ごろ発表された1月のISM製造業指数は、6ヵ月ぶりに好不況の境目である50を超えました。より広範な企業で構成され、先行性が強いとされる製造業PMI(購買担当者指数)はすでに50を超える推移が続いており、米製造活動に対する期待が高まっています。また、1月の米中貿易交渉「第一段階」の正式合意を受け、今月6日には中国が対米関税の一部引き下げを発表しており、対中貿易を行なう米企業を中心に、追い風となっています。さらに、1月の雇用者数も予想を上回る大幅な伸びが示されたことなどから、米経済の大半を占める個人消費による景気の後押しも期待されます。

ただし今後については、新型肺炎に伴なう中国の経済活動やサプライチェーン(供給網)の停滞などを受け、外需企業を中心に、業績への影響が注視されます。事態の収束は見通しにくく、企業も慎重姿勢を示していますが、足元では感染者数の増加ペースに落ち着きがみられていることや、米製薬企業を中心に治療薬などの開発が進められていること、中国政府による景気対策などに、期待が寄せられています。また、米大統領選への動きが本格化するなか、トランプ大統領も再選に向けて景気維持に努めるとみられます。そのため、新型肺炎の影響が限定的なものにとどまるようであれば、米国企業の強さが改めて示されるとともに、金融市場でも米国株式が力を発揮すると期待されます。

【図表】[左図]足元の企業決算は、7割超が市場予想を上回る 2019年10-12月期決算のセクター別利益状況、[右図]EPSは、2019年を上回る伸びが見込まれる S&P500指数の株価とEPS(1株当たり利益)の推移 グラフを拡大

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