Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2020年2月21日

Vol.1570 新型肺炎への不安が拡がる一方、
海外株式市場は力強い推移

新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感の台頭から、世界景気の先行きに慎重姿勢が強まりつつあります。金融市場では、足元で金価格が2013年来の高値をつけたほか、利回り資産であるREITが買われるなどの動きが強まっています。一方で、欧米では主要株価指数が最高値を更新したほか、中国本土株式にも力強さが見受けられるなど、これまでのリスク回避局面とは異なる展開となっています。

欧米株式が堅調な背景には、低金利環境の継続や米景気の強さが挙げられます。昨年後半以降、株式市場では、半導体需要の回復などを受けてハイテクセクターの力強い推移が続いたことや、米国をはじめとした主要国で低金利の継続見通しが強まったことが支援材料となりました。1月中旬以降に新型肺炎への懸念が拡がり始めたものの、米国では、19年10-12月期決算企業の業績発表で7割を超える企業が予想を上回る結果となったことや、製造業や雇用関連を中心に米経済指標から実体経済の力強さが確認されたこと、米中貿易協議の正式合意などが相次ぎ、投資家の関心は、これらの好材料に向けられました。

足元で発表されている一連の指標は新型肺炎拡大前のものであり、中国の経済活動やサプライチェーン(供給網)の停滞などの影響が、各国の企業業績および景気に反映されるのはこれからとなるため、注視は必要です。ただし、中国では、金融市場の混乱回避や中国企業の負担軽減を狙い、大規模な資金供給や利下げなどの金融緩和が中央銀行によって相次ぎ打ち出されていることや、中国政府による景気対策も期待されることから、こうした取り組みが市場でポジティブに受け止められ、中国株式も急反発しています。

現段階で新型肺炎の収束見通しは不透明ながら、今後徐々に落ち着くようであれば、企業の生産活動は一時的な停滞にとどまり、需給ひっ迫を解消すべくV字回復に向かうことも期待されます。こうしたことを踏まえると、現在は、足元の状況を冷静に受け止め、資産分散などを考慮しつつも、その先を見越して企業や産業の成長性に目を向ける良い機会といえるかもしれません。

【図表】主な資産の推移(2019年1月4日~2020年2月20日)[左図]株式市場(現地通貨ベース)、[右図]REIT市場、商品市場 グラフを拡大

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