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2020年2月28日

Vol.1573 新型コロナウイルスが中国国外へ拡大し、
大幅に下落した欧米株式

新型コロナウイルスが中国国外でも拡大し、世界経済へ悪影響が及ぶとの懸念が高まったことで、欧米の株式市場は2月末にかけて大幅に下落し、投資家心理を表すとされる米VIX指数は急上昇(投資家心理の悪化を示す)しました。一方、安全資産とされる米国債や金は買われ、米長期金利は過去最低を更新しました。

新型ウイルスの感染者が、イタリアや韓国、イランなどで急増し、世界中に拡大したことで、投資家の警戒感が高まりました。WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は「パンデミック(世界的流行)の可能性がある」とし、自国には感染しないという考えは「致命的な誤り」と各国に一段の警戒を促しています。また、米企業が、感染拡大により業績が下押しされる可能性があると、相次ぎ公表し始めたことも投資家心理を冷やしました。米IT大手が20年1-3月期の売上高予想を下方修正したほか、在中国の米国商工会議所は、中国に拠点を置く企業に対する調査で、8月までに感染拡大が収束しなかった場合、「中国での今年の売上高が半減する」との回答が2割に上った、と公表しました。

なお、米国株式は昨年、米国経済や米企業業績に対する強気な見方を背景に、S&P500種指数が約30%上昇し、今年2月には過去最高値を更新しました。そうしたなか、株価バリュエーションが過去の平均に比べて高水準にあり、株価の調整が起こりやすい状況にあったともいえます。

新型ウイルスの感染拡大により、市場環境に不透明感が増しており、感染が長期的かつ、拡がりを伴なう場合、世界経済や株式市場への影響も大きくなるとみられます。ただし、IMF(国際通貨基金)の予想では、中国当局が現在の政策を確実に実行し、同国経済が今年4-6月期に通常の状態に戻る場合、世界経済への影響は比較的限定されるとしています。また、足元で堅調な米国経済が、仮に大幅に減速する場合、FRB(米連邦準備制度理事会)が追加利下げに踏み切るとの観測が高まる可能性もあり、こうしたことは、株式市場を下支えすると期待されます。

【図表】[左図]主要株価指数(現地通貨ベース)と米VIXの推移、[右図]金価格と米長期金利の推移 グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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