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2020年3月17日

Vol.1581 比較的早い経済正常化が期待される
シンガポールや香港のリート市場

新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の悪化懸念に加え、原油価格の急落などから、世界の金融市場では、今年2月下旬以降、大幅な調整が続いています。そうしたなか、リートも大きく売られる展開となったものの、アジアを代表するシンガポールや香港のリートは、比較的下落が抑制されています。

新型ウイルスの感染拡大は、足元では、特に欧米で深刻となっている一方、これまで感染者の多かった中国やアジアでは、2月下旬以降、新規感染者が減少傾向となっています。シンガポールでは、検疫規則に違反した際の罰則や中国からの入国禁止など、新型ウイルスの徹底した封じ込め対策を行なっているほか、香港でも、中国本土からの入境者の隔離措置の導入などにより、新規感染者数が落ち着いていることが投資家の安心感につながったとみられます。またシンガポールのリート市場では、近年のeコマース市場拡大を背景に需要が高く、新型ウイルスの感染拡大による悪影響を受けにくいとみられる物流施設などを保有する、産業施設セクターの割合が高いことも下支え要因になっているとみられます。さらに、2月に発表された経済対策において、観光客の減少による打撃の大きい観光や小売り、ホテルなどに対する支援策が盛り込まれたことも材料視されました。香港については、「逃亡犯条例」改正案に反対する大規模なデモが続いたことなどを背景に、昨年の夏以降、軟調な推移が続き、割安感が出ていたことに加え、政府による市民への現金支給や小売店などへの補助金の決定のほか、利下げなどが支援材料となったとみられます。

世界的に新型ウイルスの感染拡大が深刻化しており、短期的に、世界の金融市場では値動きの荒い展開が続く可能性があります。しかし、シンガポールや香港では、新型ウイルスの拡散がある程度抑制出来ているとみられ、今後、世界的な感染拡大が収束に向かえば、相対的に早い経済の正常化が期待されます。また足元で、先進各国が利下げを行なうなど、低金利環境が続くとみられるなか、利回り資産としてのリートの魅力が高まっていることなどもあり、市場が落ち着きを取り戻した後、アジアのリート市場への注目度が再び高まると期待されます。

【図表】[右図]各国・地域のリート市場の推移、[左図]2月下旬以降の騰落率 グラフを拡大

(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

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