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2020年3月24日

Vol.1585 金融市場が荒れる中、金価格が下落
~金の魅力に再注目~

2月末以降、新型コロナウイルスの感染拡大を契機とした金融市場の荒れ模様が続く中、金融市場の混乱時に受け皿となりやすい金の価格も下落基調となりました。

金価格は、2020年初から中東情勢の緊迫化などを背景とした先行き不安から上昇し、2月中旬には約7年ぶりの高値水準となる1トロイオンス=1,600米ドル台をつけました。しかし、2月末以降は、新型ウイルスの世界的な感染拡大を受け、投資家のリスク回避の動きが強まり、世界株式の大幅な下落や米ドル高が進みました。こうした中、金価格は、世界株式と同様に下落する場面が多くみられ、足元は1,500米ドル台まで下落しました。

投資家のリスク回避姿勢が強まった際に下落しやすい株価と、逆に上昇しやすい金価格の関係が崩れている背景には、投資家の損益状況や投資に対する姿勢が関係しているとみられます。

足元の金価格の下落は、株価の大幅な下落により含み損を抱えた投資家が損失補填のために、これまで堅調に推移し、含み益のある金を売却したことが影響しているとみられます。また、金や株式などの先物取引では、元本以上の投資が可能であり、相場が予想と反対の動きとなった場合、追加証拠金の差し入れや反対売買など含み損への対応が必要になることや、投資家が先行き不安から価格変動の影響を受けないようキャッシュ化して様子見姿勢に転じていることも影響しているとみられます。

ただし、金は実物資産であるため、株式や債券とは異なり、発行体の信用リスクが存在しないことから、世界経済の先行き懸念が高まるような局面で、需要が高まる特徴があります。また、金利が付かないという点で、FRB(米連邦準備制度理事会)をはじめとする各国の中央銀行による政策金利の引き下げによって相対的な魅力が高まる側面もあります。新型ウイルスの感染拡大が続く中、金融市場において値動きの荒い状況はしばらく続くとみられ、分散投資の一環として「有事の金」への投資が再び注目を集めることが期待されます。

【図表】[左図]金価格・米国株式の推移、[右図]金価格・米国株式の騰落率 グラフを拡大

(信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記グラフは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。

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