Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2020年4月10日

Vol.1590 市場急落局面にみる「株式のチカラ」
~これまでの米国株式を例に考える~

新型コロナウイルスの世界的な蔓延に伴なう景気後退懸念などから、株式市場は、これまでにない大きな変動に見舞われています。米株式市場を例に、2000年以降の主な急落局面を見ると(以下グラフ)、今回の下落は、リーマン・ショックに次ぐ大きさとなっています(資料作成時点)。また、今回の特徴として、市場変動の激しさが挙げられます。下落に要した日数を見ると、今回はわずか1ヵ月程度で3割超の下落となっており、リーマン・ショック時の約7ヵ月に比べても、今回がいかに短期間での急落であるかがわかります。

このように株式は、投資家心理が急速に悪化する局面では、変動率が高まる傾向にあり、近年はその傾向が強まりつつあります。ただし、変動率が高いからこそ反発のチカラも大きい資産といえます。以下で、各局面の最安値からの騰落率を見ると、1年後には概ね3割超の上昇を遂げ、その後も上昇基調となるなど、いずれにおいても反発の強さがうかがえます。これは、株式が元来、企業業績を反映する資産であり、経済活動や企業の取り組みなどによって業績の回復・成長が見込まれる限り、中長期的な値上がりが期待されることから、市場急落後に投資家心理が落ち着き、経済が回復に向かうにつれ、成長期待が株価に反映されたものと考えられます。

足元は、依然として感染収束が見通しづらく、予断を許さない状況です。一方で、震源地の中国では、経済活動が正常化に向かいつつあるほか、イタリアなどでも感染拡大ペースに落ち着きがみられ、市場では、収束後を見据える動きもみられ始めています。当面は、感染動向や景気への影響を見極める展開が想定されますが、同時に、資産運用の一部に活用できる有効な資産として、落ち着いて株式と向き合う機会でもあると考えます。

【図表】【S&P500とVIX指数の推移】 グラフを拡大

(信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

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